安藤麻里

安藤 麻里（あんどう まり）

安藤麻里は、1987年10月12日生まれの元プロボクサーであり、彼女のボクシングキャリアには数々の輝かしい成果が記されています。出身地は大阪府枚方市で、京都市のプロボクシングジム「フュチュールジム」に所属していました。特筆すべきは、彼女のトレードマークとも言える豹柄のヘアスタイルです。

来歴

安藤は京都西山高校時代、砲丸投げの選手として近畿インターハイに出場するなど、スポーツに対する強い意欲を示していました。その後、平成スポーツトレーナー専門学校に進学し、さらに専門的な技術を磨きました。

プロデビュー

彼女は2008年、日本ボクシングコミッション（JBC）の第1回女子プロテストでC級に合格。その後、7月21日に大阪のよみうり文化ホールでプロデビューを果たしますが、大内さくらに判定負けを喫します。9月15日には小林悠梨とも対戦し、再び判定で敗北。最初の2戦は苦い結果となりました。

その後、2009年2月15日、上田千穂との対戦でようやく勝利を収めます。この試合が彼女のデビュー戦となり、辛い連敗を断ち切ることに成功しました。同年8月、後の多田悦子による世界初防衛戦の前座として、玉置シュリーマンに勝利。12月には多田のダブルタイトルマッチの前座としてカラヤ・ポスワンジムをTKOで退け、初のKO勝利を手にしました。

王座獲得と防衛

2010年にはA級に昇格し、9月24日の後楽園ホールで世界ランカーの伊藤まみとの対戦では惜しくも敗れるも、その後12月に伊藤とのリマッチで勝利を収め、王座獲得の道を進むことになります。2011年にはWBA世界ライトミニマム級王座を獲得し、2012年に初防衛戦に成功しましたが、その後の2度目の防衛戦で宮尾綾香に敗れ、王座を失います。

再起と再挑戦

安藤は2013年に再起し、ペッサイルン・ルークサイゴンディンと対戦して勝利。次の試合では宮尾との再戦に挑むが再び敗北。その後、2014年にWBC世界ミニフライ級の王座に挑戦し、新たな扉を開くことになります。

安藤は12月14日、WBCの女子世界ミニフライ級王座を獲得し、これにより彼女は日本人女子ボクサーとして2階級制覇を達成しました。しかし、初の防衛戦では敗北し、王座を失いました。その後も再起を目指し、様々な挑戦を続けましたが、最終的には2016年にWBC女子世界ミニフライ級のタイトル奪回に挑むも敗れ、引退を決意します。

戦績とタイトル

安藤のプロボクシング戦績は22戦で、13勝6KO、9敗を記録しました。彼女が獲得したタイトルには初代WBA女子世界ライトミニマム級王座と第5代WBC女子世界ミニフライ級王座が含まれています。彼女のボクシングキャリアは、多くのファンにとって記憶に残るものでした。ボクシング界での安藤麻里の存在は、女子ボクシングの発展に寄与し、彼女の成長と努力は多くの人々に刺激を与えました。

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