伊藤ハチ

伊藤 ハチ

伊藤 ハチ（いとう ハチ、7月14日生まれ）は、日本の漫画家および同人作家として知られており、その作品は主に百合ジャンルに焦点を当てています。彼女の代表作には『小百合さんの妹は天使』、『月が綺麗ですね』、そして『ご主人様と獣耳の少女メル』が挙げられます。

来歴

漫画家デビュー前

伊藤ハチは、芸術大学で日本画を学んだ後、アニメ制作会社の背景部門でキャリアをスタートしました。さらに、2007年から同人作家としての活動を開始し、サークル「はちしろ」を立ち上げました。このサークルでは、任天堂のゲームやムーミンを題材にした二次創作を発表し、着実に支持を集めました。

漫画家デビュー後

彼女の漫画家としてのキャリアは2012年に始まりました。同年8月には『まんがタイムスペシャル』（芳文社）にゲスト作品『でりしゃすガールズ!』を発表し、公式なデビューを果たします。これを機に、彼女は『先生のすみか』で連載デビューを果たし、その後数々の作品を発表していきます。

2013年12月からは百合作品の制作を開始し、2014年には商業作品初の百合作品『小百合さんの妹は天使』が『月刊コミックフラッパー』（KADOKAWA）に連載されました。この作品は2014年8月号から2016年7月号まで続き、多くの読者に愛されました。

また、2015年には『月が綺麗ですね』が『コミック百合姫』（一迅社）で連載開始。この作品も2015年9月号から2020年1月号まで展開され、第三巻に関してはドラマCD付きの特装版として発売されました。2016年には、さらに新しい作品である『ご主人様と獣耳の少女メル』が『@vitamin』（KADOKAWA）で連載され、こちらは2018年3月まで続くこととなります。

人物・作風

伊藤ハチの作品は、繊細で美しいビジュアルが大きな魅力です。彼女の百合作品に対する興味は、アニメ『アンパンマン』に登場するキャラクター、メロンパンナとロールパンナの姉妹愛から発展しました。彼女は、特に夫婦や主従、年齢差のあるカップルなど、ユニークな関係性を描くことに情熱を注いでいます。

最近の作品では「おねロリ」テーマを扱ったものが多く、年上のお姉さんと幼い女の子の関係性が描かれています。作品について彼女は「ときめき」や「フェチズム」にこだわりを持っていると語ります。

また、彼女は犬を飼っており、その名前は「毛玉」です。犬との散歩が趣味で、犬の耳たぶを触るのが好きだそうです。彼女の作品には、犬をモチーフにしたキャラクターが登場することもあります。

作品

伊藤ハチの連載作品には以下が含まれます：

• - 小百合さんの妹は天使（KADOKAWA、全4巻）
• - 月が綺麗ですね（一迅社、全6巻）
• - ご主人様と獣耳の少女メル（KADOKAWA、全3巻）

また、同人作品や公式アンソロジーへの寄稿もあり、近年では「近所のやさしいお姉さん」や「魔女と使い魔」など、新たな作品を発表しています。

彼女の独自の視点と感性が反映された作品は、読者に新たな感動と発見を提供し続けています。

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