伊藤ハム

伊藤ハム株式会社とは

伊藤ハム株式会社は、日本の食品加工メーカーとして兵庫県西宮市に本社を置き、神戸市に本店を構えています。1928年に創業し、現在は伊藤ハム米久ホールディングスの完全子会社として運営されています。同社のコーポレートスローガンは「あふれる笑顔」で、顧客に喜びを届けることを目指しています。日本では食肉加工品業界の大手4社のひとつとして位置づけられ、日本ハム、プリマハム、丸大食品と並び立っています。

沿革

伊藤ハムの歴史は1928年4月にさかのぼります。当初は創業者の伊藤傳三による個人経営でスタートしました。1934年にはセロファンウインナー（現在のポールウインナー）を開発し、1946年には法人化し合名会社を設立。その後1947年には寄せハムを開発し、1948年に伊藤栄養食品工業株式会社に改組しました。1959年には目黒工場を開設し、次いで1960年に西宮工場が稼働します。

上場についても1961年から開始され、1967年には東京、大阪証券取引所での上場が実現しました。それ以降も、同社は乳製品市場やレトルト食品市場にも進出し、様々な新製品を展開してきました。1984年には正式に伊藤ハム株式会社に商号変更し、その後、様々な製品を世に送り出しました。

主な商品と特徴

伊藤ハムの製品は多岐にわたりますが、特にハムやベーコン、ソーセージが代表的です。特にポールウインナーは発表当初より多くの消費者に支持され、保存期間が長い点も特色の一つです。チーズ製品や調理品に至るまで、品質を重視した商品展開を行っています。最近では、より健康志向にマッチした商品開発にも力を入れています。

不祥事と課題

過去にはいくつかの不祥事も報告されています。特に2005年には関税法違反で罰金を科せられ、約3000万円の罰金が命じられる事態になりました。また、2008年には東京工場での地下水水質問題が発覚し、生産された一部商品を自主回収することもありました。さらに、同社のグループ会社がアメリカで豚に対する不適切な取り扱いを行っているとの報告があり、これがメディアに取り上げられ、社会的な批判を受ける結果となりました。

現在のビジョンと未来

伊藤ハムは、持続可能な事業運営を目指しており、親会社と共に生産・調達部門の効率化を進めるなど、企業の健全性と市場の信頼回復に努めています。これからも、顧客のニーズに応え、より良い製品を提供することを目指し、新たな挑戦を続けていくことでしょう。伊藤ハムは歴史ある製品を持ちながらも、革新を続ける企業としての顔を持ち続けるために努力し続けています。

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