伊藤友季子

伊藤友季子

伊藤友季子（いとう ゆきこ、1982年12月20日 - ）は、日本のバレエダンサー、バレエ指導者です。幼少期にロンドンでバレエを始め、後に牧阿佐美バレヱ団の主力ダンサーとして活躍しました。

生い立ちとバレエとの出会い

静岡県浜松市で生まれた伊藤さんは、4歳の時に父親の転勤でイギリスへ。5歳でバレエを始め、6歳か7歳の時にロイヤル・バレエ団の『白鳥の湖』を鑑賞したことがきっかけで、本格的にバレエの世界に憧れを抱くようになります。

ロイヤル・バレエ学校での日々

ロイヤル・アカデミー・オヴ・ダンスでの学びを経て、ロイヤル・バレエ学校ロウアー・スクール（ホワイト・ロッジ）に入学。寮生活を送りながら、バレエの基礎を徹底的に学びました。『白鳥の湖』ではコールド・バレエとして舞台にも立ち、憧れのダンサーたちと共演する機会にも恵まれました。

日本への帰国と新たな挑戦

13歳で日本に帰国後、牧阿佐美先生の紹介で橘バレヱ学校へ入学。AMステューデンツにも在籍し、上野水香さんや酒井はなさんなど、才能あふれる同世代のダンサーたちと切磋琢磨しました。牧阿佐美バレヱ団公演『くるみ割り人形』でクララ役を務める傍ら、バレエ雑誌『クララ』でモデルとしても活躍し、バレエファンの間で広く知られる存在となりました。

プロダンサーへの道

慶應義塾大学文学部へ進学後、新国立劇場バレエ研修所の一期生として入学。研修期間中は朝から晩までバレエに打ち込み、技術を磨きました。大学は中退し、2003年に牧阿佐美バレヱ団へ入団。

プリマ・バレリーナとして

入団翌年には『リーズの結婚』で主役デビューを果たし、『くるみ割り人形』の金平糖の精、『白鳥の湖』のオデット＝オディール、『眠れる森の美女』のオーロラ姫など、数々の主役を踊りました。2010年には文化庁在外研修員としてロイヤル・バレエ団へ留学し、さらに研鑽を積みました。

伊藤さんの踊りは、卓越した音楽性と豊かな表現力に特徴があります。華奢で可憐な容姿と軽やかな動きは、クラシック・バレエやロマンティック・バレエに特に適していると評されています。

新たな道へ

2015年8月31日をもって牧阿佐美バレヱ団を退団。今後はバレエ教室での指導に力を注ぎ、バレエ芸術の魅力を広めていくことを目指しています。退団後も、「いつの日かまた舞台で踊り手としての伊藤友季子をご覧いただくことが出来れば」と、舞台への想いを語っています。

主な出演

テレビ
スーパーバレエレッスン ロイヤル・バレエの精華（2009年）
NHKバレエの饗宴（2012年、2015年）
DVD
新・クララのバレエレッスン（2005年）
上野水香の『眠れる森の美女』（2004年、フロリン王女役）
* 牧阿佐美バレエ団 『くるみ割り人形』（2009年、金平糖の精役)

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