伊藤新六郎

伊藤新六郎（いとう しんろくろう）は、1855年（安政2年）5月に生まれ、1923年（大正12年）に没した日本の教育者です。彼は水戸藩（現在の茨城県）の出身で、日本の近代教育の発展に大きく貢献しました。

教育者としてのキャリア

1878年（明治11年）に東京大学理学部化学科に入学し、卒業後は教育者としての道を歩み始めます。最初のキャリアは、和歌山県で御用掛・学務課出仕として、教育行政に携わることでした。その後、和歌山中学校教諭や和歌山師範学校教諭を歴任し、教員としての経験を積みます。

1882年（明治15年）には、三重県に赴任し、津中学校校長と三重県師範学校校長に就任しました。この時期には、地域における中等教育と教員養成に大きく貢献しました。1885年（明治18年）には東京に戻り、東京職工学校の御用掛・教諭となり、特許局の業務にも携わりました。その後、東京工業学校の教授として教鞭を執り、多くの学生を育成します。

1896年（明治29年）には、大阪工業学校（後の大阪高等工業学校）の校長に就任します。大阪工業学校は、当時の工業技術の発展を支える重要な教育機関であり、伊藤新六郎は学校の発展に尽力しました。

人物

伊藤新六郎は、教育者としてだけでなく、行政官としても活躍した人物でした。彼は、化学の専門知識を教育に活かすだけでなく、学校運営や教員の育成にも尽力しました。

栄典

1902年（明治35年）12月20日には、その功績が認められ、従四位に叙せられました。

参考文献

• - 『日本現今人名辞典 第2版』日本現今人名辞典発行所、1901年。

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