伊藤翔 (野球)

伊藤翔選手の経歴と成績

プロ入り前

伊藤翔選手は、1999年2月10日生まれで、千葉県匝瑳市出身のプロ野球選手です。右投右打の投手で、現在は埼玉西武ライオンズに所属しています。彼は中学校時代、九十九リトルシニアで野手として活動し、その後は横芝敬愛高校に進学。高校2年生からエースとして活躍しましたが、甲子園出場は叶いませんでした。プロ志望での届出を出しましたが指名漏れとなり、独立リーグに進むことを決意しました。

独立リーグ・徳島時代

2016年には四国アイランドリーグplusのトライアウトを受験し、特殊合格で徳島インディゴソックスに入団。背番号14を背負い、初年度から主力投手としてチームに貢献しました。その成績は16試合で8勝2敗、防御率2.18と素晴らしく、チームの前期優勝に寄与しました。また、香川オリーブガイナーズとのリーグチャンピオンシップや信濃グランセローズとのグランドチャンピオンシップでも好成績を収め、チームの総合優勝と独立リーグ日本一を実現しました。個人タイトルは獲得しなかったものの、リーグの年間MVPおよびグランドチャンピオンシップMVPに選ばれ、その可能性を示しました。

西武入団と初年度

2017年10月26日のNPBドラフトでは、埼玉西武ライオンズから3位で指名を受け、契約金4500万円、年俸650万円で西武との仮契約を結びました。背番号は36。この時、独立リーグからの上位指名は希少であり、若手選手育成の成功例として注目を集めました。

2018年は開幕から一軍入りを果たし、オープン戦でも実力を発揮。4月11日にNPB初登板を果たし、その後も安定したピッチングを見せました。8月には初勝利を挙げ、さらに同年10月には初先発の機会も得て、結果を残しました。これにより、シーズン全体の成績は16試合、26.1イニングで3勝、防御率2.73と好調でした。

成長と挫折

その後の2019年、2020年と、数度の一軍登録や抹消を経験しつつ、徐々に成績を上げていくも、2021年には負傷が重なり、トミー・ジョン手術を受ける事態に。この手術により、2022年はリハビリの年となりました。育成選手として再契約を結び、新たなスタートを切った伊藤選手は、2023年には復帰後初の二軍公式戦に登板しました。

現在と今後

2023年のシーズンでは、二軍で30試合に登板し、2勝0敗、防御率3.76の成績を収めましたが、支配下復帰は果たせませんでした。10月には4度目の戦力外通告を受けたものの、その後のキャンプには参加し、再契約を果たした伊藤翔選手。彼の今後の成長と活躍にぜひ注目したいところです。選手の特徴としては、独立リーグ時代には152km/hの球速を誇り、結婚生活もスタートしています。

伊藤翔選手のキャリアは、多くの挑戦と成長に満ちたものであり、今後のさらなる快進撃に期待が寄せられています。

もう一度検索