伊賀町 (徳島市)

徳島市伊賀町：歴史と文化が息づく街

伊賀町は、徳島県徳島市の東部、眉山の麓に位置する静かな住宅街です。一丁目から四丁目まで区画され、落ち着いた雰囲気が漂います。

地理

伊賀町は、徳島市街地の南西部に位置し、東は弓町の住宅街、西は眉山の緑豊かな山麓に接しています。北から眉山の麓に沿って一丁目から四丁目が並び、比較的整然とした区画となっています。

歴史

伊賀町の起源は、江戸時代に遡ります。当時は富田浦町の一部であり、伊賀士丁や馬場筋と呼ばれていました。現在の町名である伊賀町は、徳島藩士で伊賀忍者の伊賀士が居住していたことに由来します。

特徴

モラエス通り: 三丁目には、大正時代から昭和初期にかけてポルトガル人作家ヴェンセスラウ・デ・モラエスが居住していました。モラエスは日本文化を海外に紹介した功績で知られ、彼の旧居跡には記念碑が建てられています。旧居跡から南北に延びる通りは「モラエス通り」と名付けられ、異国情緒あふれる雰囲気を醸し出しています。
神社仏閣: 江戸時代には山麓一帯に多くの神社仏閣が存在しましたが、現在ではその数は少なくなっています。一丁目には徳島藩主を祀る国瑞彦神社や、市指定文化財の随臣門を持つ八幡神社があります。また、四丁目には光仙寺が静かに佇んでいます。
教育施設: 二丁目には、調理師を目指す若者が集う平成調理師専門学校伊賀本校があります。
医療施設: 三丁目の徳島逓信病院は地域医療を支えています。

主な施設

モラエス通り
光仙寺
八幡神社（随臣門は市指定文化財）
国瑞彦神社
平成調理師専門学校伊賀本校
徳島平成病院

交通

道路: 国道439号が町内を通過しています。

現在の伊賀町

伊賀町は、歴史的な背景と美しい自然に恵まれた地域です。モラエス通りは、異国情緒を感じさせる観光スポットとして親しまれています。また、地域住民の生活を支える施設も充実しており、住みやすい街として発展を続けています。

参考文献
『角川日本地名大辞典 36 徳島県』（1986年 ISBN 4040013603）
* 徳島市ホームページ

もう一度検索