伊里駅

伊里駅：静かな赤穂線の駅

岡山県備前市穂浪に位置する伊里駅は、西日本旅客鉄道（JR西日本）赤穂線沿線にある地上駅です。駅番号はJR-N14。1958年3月、赤穂線の延伸に伴い開業しました。開業当初は有人駅でしたが、1969年11月には無人駅となり、その後は岡山地区旅行センターからの職員派遣を経て、2019年4月からは完全に無人駅となりました。

歴史を辿る

伊里駅は、昭和33年（1958年）3月25日、国鉄赤穂線の日生駅から伊部駅間延伸時に誕生しました。開業当初は有人駅として旅客・貨物両方の取扱いを開始。しかし、昭和44年（1969年）6月には貨物取扱いが、同年11月には荷物扱いが廃止され、無人駅へと移行しました。その後しばらくの間は、岡山地区旅行センターから職員が派遣されていましたが、平成31年（2019年）4月1日には簡易委託が解除され、完全な無人駅となりました。平成30年（2018年）9月15日にはICOCA対応のIC専用機が導入され、ICOCAによる乗車が可能になりました。国鉄分割民営化後の1987年4月1日からは、JR西日本の駅として運営されています。

駅の構造

伊里駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。ホームは嵩上げされておらず、行違いができない棒線駅のため、岡山方面と播州赤穂方面の列車はどちらも同じホームを使用します。駅舎はなく、東岡山駅の管理下に置かれている無人駅です。自動券売機や自動改札機は設置されておらず、ICカードの読み取り機のみが設置されています。かつては旧駅事務室を改装した「伊里駅食堂」が存在していましたが、現在は閉店しており、別の企業が入居した後、再び飲食店が営業していましたが、2024年現在では閉店しています。

駅周辺の環境

駅周辺は、伊里川が西側に流れ、その対岸には岡山県道261号線が通っています。川沿いの狭い平地には、工場、物流センター、住宅などが点在していますが、商店はほとんど見当たりません。駅周辺には、友延簡易郵便局、桂スチール友延工場、日生運輸友延物流センター、備前警察署伊里駅前交番、備前市立伊里中学校（旧・岡山県立備前東高等学校）、備前市立伊里小学校などの施設があります。また、国道250号、岡山県道261号穂浪吉永停車場線、岡山県道262号蕃山友延線、岡山県道397号寒河本庄岡山線（岡山ブルーライン）なども駅周辺を通っています。ただし、駅付近に岡山ブルーラインのインターチェンジはありません。

利用状況と今後の展望

伊里駅の利用状況は近年減少傾向にあります。（具体的な数値は公開情報からは確認できませんでした）。周辺地域は住宅地と工場が混在する地域であり、通勤通学利用に加え、近隣の工場への従業員輸送なども利用の主体となっています。今後、周辺地域の開発や人口変動によって、利用状況が変化する可能性があります。

隣の駅

まとめ

伊里駅は、歴史ある無人駅として、静かな佇まいを見せています。周辺環境の変化や利用状況の推移を見守りながら、これからも地域住民の足として役割を果たしていくことでしょう。

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