伏木海陸運送硬式野球部

伏木海陸運送硬式野球部の紹介

富山県高岡市に本拠を置く伏木海陸運送硬式野球部は、日本野球連盟に所属する社会人野球の企業チームです。運営元は、総合物流業を行う伏木海陸運送で、富山県内では唯一の企業社会人野球チームであり、北信越地区でも名を馳せています。本拠地は高岡市姫野の新港の森野球場です。

概要と歴史

このチームは1988年に創設されました。元々は軟式野球部から発展したもので、地元新湊高校の酒井盛政選手が入社したことが契機となり、活動を開始しました。創部当初は主に地元の高校卒業生が中心でしたが、当時の競争相手である北陸銀行が強力だったため、富山県予選を突破するのは容易ではありませんでした。

2000年代に入ると、地域内の企業チームが少なくなったことや大卒選手の採用が進んだことで、チームは急速に力を付けていきました。2002年には初めて都市対抗野球に出場し、続く2003年には日本選手権にも初出場を果たしました。この年、チームは初戦でパナソニックに対しサヨナラ勝ちを収め、全国初勝利を挙げました。

以降、同チームは定期的に全国大会に出場し、様々な試合で経験を積んできました。特に、2012年の都市対抗野球では応援団が4000人を超える規模となり、2017年には5500人を越える応援がありましたが、いずれも初戦での敗退となっています。

近年の動向

2019年には8大会ぶりに日本選手権に出場し、名門のNTT東日本と対戦しましたが、4-3と惜しいフィニッシュとなりました。2020年には元日本生命硬式野球部監督の花野巧を迎え、チーム力の向上を図りました。新加入選手も迎え入れ、2021年には連続で都市対抗野球への出場を決めています。

成果と将来への期待

現時点で、都市対抗野球大会には7回の出場を果たしていますが、いずれも初戦での敗退が続いています。しかし、日本選手権には4回の出場を果たしており、これも地域における注目度の高さを示しています。主な成果としては、JABA富山市長旗争奪富山大会での優勝が3回（2000年、2001年、2019年）あり、さらに42回の富山県社会人野球リーグ戦優勝の実績があります。

主な選手

伏木海陸運送硬式野球部からは、大谷輝龍選手がプロの道を進み、2023年には千葉ロッテマリーンズに入団しました。過去には、酒井盛政選手や内藤航世選手などが在籍しており、特に内藤選手は退団後に海外リーグに挑戦するなど、多様な活動を見せています。

今後もこのチームは地域の期待を背負い、さらなる躍進を目指して邁進していくことでしょう。

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