伝説 (レーナード・スキナードのアルバム)

レーナード・スキナードは、1977年の飛行機事故でロニー・ヴァン・ザントとスティーヴ・ゲインズを含む4人が死去し、一時解散しました。しかし、1987年にロニーの弟ジョニー・ヴァン・ザントと新ギタリストのランドール・ホール、そして旧メンバーによって再結成されました。

この再結成に合わせて発売されたのが、コンピレーション・アルバム『伝説』（原題：Legend）です。このアルバムは、ロニー存命時の未発表音源を中心に構成されていますが、「MR.バンカー」と「テイク・ユア・タイム」は、元々シングルのB面として発表されていた楽曲です。また、「シンプル・マン」は、フォックス・シアターでのライブ音源が収録されています。

アルバムはBillboard 200で41位を記録し、リリースから約14年後の2001年7月にはRIAAによってゴールドディスクに認定されました。

音楽評論家のStephen Thomas Erlewineは、オールミュージックで5点満点中2点を付け、「当時としては価値のある試みだったが、本作の発売から20年後には、殆どの曲がデラックス・エディション盤や、その他のコンピレーション・アルバムで聴けるようになった」と評価しています。

収録曲は以下の通りです。

1. ジョージア・ピーチズ - "Georgia Peaches"
2. ホエン・ユー・ガット・グッド・フレンズ - "When You Got Good Friends"
3. スウィート・リトル・ミッシー - "Sweet Little Missy"
4. フォー・ウォールズ・オブ・レイフォード - "Four Walls of Raiford"
5. シンプル・マン - "Simple Man (live)"
6. トラック・ドライヴィン・マン - "Truck Drivin' Man"
7. ワン・イン・ザ・サン - "One in the Sun"
8. MR.バンカー - "Mr. Banker"
9. テイク・ユア・タイム - "Take Your Time"

参加ミュージシャンは以下の通りです。

ロニー・ヴァン・ザント - ボーカル(#7を除く全曲)
ゲイリー・ロッシントン - [ギター]
スティーヴ・ゲインズ - [ギター]、ボーカル(on #7)
アレン・コリンズ - [ギター]
ドン・バーンズ - [ギター]
ジェフ・カーリシ - [ギター]
エド・キング - [ギター]
ビリー・パウエル - キーボード(#1, #2, #3, #4, #5, #7, #9)
レオン・ウィルクソン - ベース(on #1, #3, #4, #5, #7)
ラリー・ヤンストロム - ベース(on #2)
アーティマス・パイル - ドラムス(on #1, #3, #5)
スティーヴ・ブルッキンズ - ドラムス(on #2)
ボブ・バーンズ - ドラムス(on #6, #9)
ロン・ブルックス - ドラムス(on #7)

『伝説』は、レーナード・スキナードの歴史を語る上で重要な作品であり、彼らの音楽的遺産を次世代に伝える役割を果たしています。未発表音源やライブ音源を通じて、ロニー・ヴァン・ザントの魂が息づくこのアルバムは、ファンにとって特別な存在と言えるでしょう。

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