伯方造船

伯方造船株式会社について

伯方造船株式会社は、愛媛県今治市の伯方島に本社と造船所を擁し、小型鋼船の建造・修繕に特化した独立系の造船メーカーです。1958年の設立以降、地域の造船業界で確固たる地位を築いてきました。日本中小型造船工業会にも加盟しており、その信用性と技術力は業界内外で評価されています。

歴史と沿革

同社は創業者の木元勇松により設立されました。彼は伯方島出身の機帆船の所有者でもあり、鋼船に転換する必要性を感じて自身の造船所を立ち上げました。設立から数年の間に、さまざまな船台の拡張や新設が行われ、そのたびに建造能力が向上しました。

1967年には原図場や屋内作業場が完成し、さらに1968年には小型鋼船造船業法に登録されました。1970年代に入ると、船台の拡張が続き、1980年には修繕船台の能力が3,100G/Tに向上しました。これに続いて、数々の機械設備の導入や技術革新が行われ、船舶建造の効率が格段に増しました。

現在の事業内容

主に小型コンテナ船の建造を得意とし、2013年には三菱重工業と共同で小型コンテナ船の開発に取り組む提携を結びました。その技術は今でも高く評価され、業界のリーダーとしての役割を果たしています。

施設と建造能力

現在、伯方造船株式会社の本社および工場は愛媛県今治市伯方町木浦甲に位置しています。以下は主な造船施設の概要です。

• - 第1号修繕船台: 寸法115.50m×18.20m
• - 第2号造船船台: 寸法151.50m×26.00m

これらの船台を用いて、様々なタイプの船舶の建造及び修理が行われています。

技術革新

技術面では、1981年にコンピュータ内蔵の数値制御プラズマ切断機を導入し、以降もNC装置やレーザー切断機など、最新鋭の機器を取り入れてきました。これにより、精度の高い製造が可能となり、作業の効率化が実現しています。

これからの展望

伯方造船は、革新を続けると同時に、環境への配慮した造船を目指しています。持続可能な発展や、地域経済への貢献を視野に入れ、新たな技術やサービスの開発にも積極的です。

まとめ

伯方造船株式会社は、小型鋼船のスペシャリストとして、愛媛県を拠点に技術と信頼を重ね、これからも船舶業界の一翼を担っていく企業です。その歴史と実績は地域に根ざした確かなものであり、今後の展開にも期待が寄せられています。

もう一度検索