伴資健

伴資健 (ばん すけゆき)

伴資健は、1835年12月31日（天保6年11月12日）に安芸国（現在の広島県）で生まれた政治家です。1913年（大正2年）1月28日に79歳で亡くなるまで、広島の発展に大きく貢献しました。

生い立ちと経歴

伴資健は、広島藩士である太田三郎右衛門敬信の次男として、広島中ノ町（現在の広島市中区中町）に生を受けました。幼名は保之丞と名付けられ、後に後十郎兵衛、資知と改名しています。彼は幼い頃から学問に励み、広島藩学問所（現在の修道中学校・高等学校）で学びました。

1855年（安政2年）には、叔父である伴勇次郎資道の養子となり、伴家を継ぎました。その後、藩の要職を歴任し、1862年（文久2年）に御奥詰、1863年（文久3年）には若殿付御奥小姓、1865年（慶応元年）には御目付役を務めました。

1866年（慶応2年）には、藩命を受け山田十竹と共に藩学の洋学生50名を率いて江戸に遊学し、見聞を広めました。戊辰戦争後の1868年（明治元年）には御勘定奉行に任命され、新政府の財政を担いました。その後、広島県第八大区長、広島県賀茂郡長を歴任し、地方行政にも手腕を発揮しました。

広島市長として

1889年（明治22年）11月28日から1906年（明治39年）8月30日までの3期にわたり、伴資健は広島市長（官選）を務めました。市長として、都市の近代化やインフラ整備に尽力し、広島の発展に大きく貢献しました。

栄典

伴資健の功績は高く評価され、数々の栄典を授与されています。

1895年（明治28年）10月 - 勲六等瑞宝章・明治二十七八年従軍記章
1902年（明治35年） フランス共和国よりシュウリユード・ローガン・ナショナル・ド・レジョンドノール勲章受章
1902年（明治35年）12月28日 - 勲五等瑞宝章
1906年（明治39年）4月 - 勲四等旭日小綬章

死後

1913年（大正2年）1月28日、伴資健は79歳でその生涯を閉じました。彼の功績は今もなお広島の地に深く刻まれています。 没後、従六位が贈られました。

関連人物

* 修道中学校・高等学校の人物一覧

もう一度検索