伸介のグリコがっちりショッピング

『伸介のグリコがっちりショッピング』は、1975年12月7日から1977年3月27日までTBS系列で放送されていた、毎日放送（MBS）製作の買い物ゲーム番組です。放送時間は毎週日曜日の12時15分から12時45分まででした。

概要

この番組は、前番組『がっちり買いまショウ』のリニューアル版として登場しました。同様に、グリコグループ（江崎グリコ、グリコ協同乳業、グリコ畜産→グリコハム）が単独で提供し、髙島屋が協賛していました。『がっちり買いまショウ』では夢路いとし・喜味こいしが司会を務めていましたが、『伸介のグリコがっちりショッピング』では、三波伸介と山本由香利（後の山本ゆか里）が司会を務めました。番組収録は、毎日放送千里丘放送センター内のミリカホールで公開形式で行われていました。

番組開始当初は、全チームの設定金額を10万円均一（設定 -5000円）とし、その金額に達するまでの時間を競う形式でした。しかし、後期には若干のオリジナルルールを加えながらも、『がっちり買いまショウ』に近いルールに戻されました。また、司会の三波伸介と山本由香利の衣装も、当初は『がっちり買いまショウ』でいとし・こいしが着ていた紅白衣装を継承していましたが（赤色の上着はいとし・こいしが着ていたものと共通で、三波は白のズボン、山本は白のミニスカートを着用）、後期には週替わりの衣装に変更されました。さらに、番組タイトルから「伸介の」が消え、以後は『グリコがっちりショッピング』として放送されました。

番組は1年4か月で終了し、『がっちり買いまショウ』から13年4か月続いた毎日放送の買物ゲーム番組は、この番組の最終回をもって幕を閉じました。

ルール

番組のルールは前期と後期で異なっていましたが、出場者はどちらも基本的に夫婦でした。

前期

1. コース決めゲーム
まずゲスト歌手が登場し、持ち歌を歌います。歌の1番を歌い終わって合図が出たら、歌の1番の歌詞を構成するパネルを取りに行き、決められたジャンルの言葉を作ります。歌の終了とともにゲームは終了し、パネルの数が多い順に2分コース、1分半コース、1分コースとなります。
2. 買い物
設定金額は全コース共に10万円均一です。ホールの中には値段の分からない様々な品物が置かれており、それとは別に「1万円箱」「2万円箱」「3万円箱」の3つの箱があります。これらの箱は値段がはっきりと分かりますが、中身は何なのか分かりません。出場者はこれらの箱を1チームにつき1箱のみ購入可能です。また、小額調整用の商品として、グリコの「グリコアーモンドチョコレート・フライド」（当時150円）や「グリコカレーソフト」（当時150円）なども置かれていました。
出場者は、まずゲートの前に2分コース、1分半コース、1分コースの順に並びます。三波伸介が銅鑼を鳴らすとゲートが開き、2分コースのチームが買い物を始めます。30秒後に銅鑼が鳴りゲートが開くと、1分半コースのチームが2分コースのチームと共に買い物をします。さらに30秒後に銅鑼が鳴りゲートが開くと、1分コースのチームが前の2つのコースのチームと共に買い物をします。1分が経過すると買い物を終了します。
買い物が終了したら、1分、1分半、2分の順に結果発表を行います。商品の値段は、結果発表の際に商品についているカードを機械に入れると画面の右下にデジタル表示されます。箱を買った場合は、最初に値段を表示してから中身を公開します。最終的な合計金額が9万5千円から10万円に収まれば、品物を獲得できます。デジタル表示は、金額が合格圏より不足している時は白色、合格圏内の時は緑色、オーバーしている時は赤色で表示されます。

後期

1. コース決めクイズ
まず漫才ゲストが現れ、漫才を披露した後、漫才ゲストがヒントを出し、披露した漫才の中に登場した商品の値段を当てるクイズを行います。出場者はフリップに答えを書き、三波伸介が正解を発表し（当初はパネルで正解を発表していました）、正解に近い順から金額コースが決定します。
2. 買い物
買い物ゲームの金額は、20万円（設定 -8000円）、10万円（-6000円）、5万円（-4000円）にアップされました。前期にあった「箱」は廃止されましたが、調整用のグリコ製品は引き続き置かれました。
まず、3つの品物が入った色別のボックスから1つ選び、それを含めて制限時間2分以内に5品以上購入します。
結果発表の際、三波伸介や出場者がボタンを押すと（ドラムロールやティンパニロールはなし）、デジタル表示板に買い物をした分の合計金額が表示されます。緑の数字が出るとファンファーレが鳴り、天井から大量の紙吹雪と風船が降って品物を獲得できます。赤の数字が出てしまうと、金額オーバー・不足による失格となり、品物は没収され、代わりにスポンサーのグリコから残念賞がプレゼントされます。
* 10万円コースと20万円コースのチームは、前のチームが失敗すると、その金額を自分のチームにキャリーオーバーできるルールがありました。例えば、5万円コースと10万円コースのチームが失敗した時には、20万円コースのチームは35万円コースとなります。ただし、キャリーオーバーしても設定金額は変わりませんでした。

ネット局

番組は全国31局ネットで放送されていました。系列は放送当時のものです。

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