住吉浜町

住吉浜町について

住吉浜町（すみよしはままち）は、兵庫県神戸市東灘区に位置する町名です。この地域は、単独町名であり、町丁番の設定がされていないため、住居表示が行われていません。2005年10月1日の時点での住民数はわずか6人という特異な町であり、実質的にはほとんど居住者が存在しない工業地域として知られています。郵便番号は658-0042に設定されています。

地理的特徴

住吉浜町は、人工島の東部第二工区の東側に位置し、周辺区域と様々な形で接しています。北側には御影大橋があり、住吉南町と接続しています。また、魚崎西町との間には六甲ライナー南魚崎駅への連絡通路があり、ここを利用することで歩行者は行き来することが可能ですが、車両での通行はできません。さらに、東側には阪神高速道路5号湾岸線の住吉浜出入口（住吉浜大橋）があり、ここからは魚崎浜町にアクセスすることができます。また、南には六甲大橋があり、六甲アイランドの向洋町西や向洋町東とつながっています。西側には、御影浜町との連結部分があり、地続きとなっています。

人口と居住状況

最新のデータでは、平成17年国勢調査（2005年10月1日）に基づくと、住吉浜町の世帯数は5であり、人口は6人でした。内訳としては、男性が5人、女性が1人という極めて偏った男女比が存在します。このようにほとんどの居住者が男性である背景には、この地区が工業地域であり、定住には適していない環境が影響しています。人口が非常に少ないという事実から、住吉浜町は住居としての機能よりも、工業や商業施設が重視される地域であると言えるでしょう。

歴史的背景

住吉浜町の歴史は、1960年に遡ります。昭和35年度に埋め立て工事が始まり、灘区にある鶴甲山からの膨大な量の土砂が運ばれ、88ヘクタールの土地が埋め立てられました。この工事には約70億円という大規模な工費が投入され、1968年から1969年にかけて遂に竣工を迎えました。その後、1965年には住吉町新兵衛新田や浜新田、さらには魚崎町の一部を統合したことにより、住吉浜町が正式に設立されました。

住吉浜町はその独特な地理的特徴と工業的性質により、少数の住民が統治する特殊な町となっています。神戸市の中でも特異な存在のこの町は、今もなお工業地域としての役割を果たしています。興味がある方は、ぜひ周辺地域を訪れ、多様な歴史や地理を体験してみてはいかがでしょうか。

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