住野公一

住野公一氏は、1948年1月28日に大阪府で生まれました。株式会社オートバックスセブンの創業者である住野敏郎氏を父に持ちます。大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎を経て、1970年に立命館大学経済学部を卒業後、父が創業した大豊産業株式会社（後のオートバックスセブン）に入社しました。

入社後、貿易部で1年間の経験を積んだ後、慶應義塾大学大学院経営管理研究科へ進学。その後、欧米での営業活動を経験しました。1974年に帰国後、自動車用品の販売と取付・整備を一体化した新しい営業形態を特徴とするカー用品チェーン「オートバックス」の1号店を大阪府大東市に開店しました。

住野氏は、国内の自動車部品・用品店をフランチャイズ化することで、オートバックスを一大チェーンへと成長させました。この功績により、日本の自動車用品業界に大きな変革をもたらした人物として知られています。2008年6月に代表取締役を退任し、相談役に就任しました。

住野氏は、経営者としての才能だけでなく、音楽や車にも深い情熱を注いでいます。趣味は学生時代から続けているチェロで、その腕前はプロ級です。2004年には「夢の後に−公ちゃんのロマンティック・チェロ−」というタイトルのCDをリリースしています。また、愛車としてジープ・グランドチェロキーとTVR・タスカンを所有しており、車への愛情も深く持っていることが伺えます。

大阪出身ということもあり、お笑い好きとしても知られています。オートバックスが特別協賛している「M-1グランプリ」は、住野氏の発案によって創設されました。M-1グランプリのエンディングでは、優勝者に対して住野氏が賞金プレートを渡すのが恒例となっていました。

著書には、『アホな二代目につけるクスリ―継承は創業より楽しい』（東洋経済新報社）があり、経営者としての経験や知見を綴っています。

住野公一氏は、オートバックスセブンの成長を牽引した経営者であるとともに、音楽や車を愛する多才な人物であると言えるでしょう。

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