佐々木亜希子

佐々木亜希子について

佐々木亜希子（ささき あきこ、1972年2月23日生まれ）は、山形県酒田市出身の活動弁士です。彼女はかつてNHKの契約キャスターとしてテレビ業界で活躍していましたが、視覚障害者向けの活動への情熱が募り、活動弁士としての道を歩むことを決意しました。彼女は特に、アニメ映画『君の名は。』での視覚障害者向けガイドとしての役割を果たし、この仕事を通じてその名を広めました。

経歴

佐々木は山形県立酒田東高等学校を卒業後、埼玉大学の教養学部に進学しました。大学を卒業すると、NHK山形放送局に契約キャスターとして採用され、主に夕方のニュース番組を担当しました。3年間の契約を終えた後、彼女はフリーとしての活動を開始し、活動弁士としてのキャリアを歩み始めました。

佐々木は亡き松田春翠の弟子である澤登翠の門下生として、伝統的な活動弁士の技術を学びました。彼女は2000年12月に東京キネマ倶楽部で活動弁士としてデビューし、以来数多くの映画作品に音声ガイドを提供しています。特に、彼女は2010年にNPO法人「Bmap」を立ち上げ、バリアフリー映画の普及に注力しています。

主な活動記録

佐々木亜希子は数多くの映画作品で活動弁士として関与してきました。チャーリー・チャップリンの经典作品である『キッド』や『黄金狂時代』、阪東妻三郎の映画『小雀峠』や『開花異相』など、観客に感動を与える多くの作品でその声を届けています。また、小津安二郎の作品『生れてはみたけれど』や斎藤寅次郎監督作品の『子宝騒動』にも参加しています。

最近では、バスター・キートンの作品群や『君の名は。』の音声ガイドでも知られており、視覚に障害のある人たちにも映画の楽しさを提供するための取り組みを続けています。彼女の活動は、多くの人々に新たな視点をもたらしてきました。

メディア出演

佐々木亜希子は、NHKでのキャスター時代の経験を生かし、メディアにも積極的に出演しています。特に、2012年11月3日に放送された『グラン・ジュテ 私が跳んだ日』では彼女が特集され、視覚障害者への活動の重要性が取り上げられました。

著書

彼女は2019年に著書『カツベンっておもしろい! 現代に生きるエンターテインメント「活弁」』を論創社から出版しています。この本では、活弁の魅力を紹介し、現代におけるその特異性について考察がなされています。

外部リンク

活動弁士・佐々木亜希子の公式サイトや、彼女のブログもぜひチェックしてみてください。彼女の最新の活動情報や思いが伝わってきます。

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