佐々木酒造

佐々木酒造株式会社：洛中に残る伝統の酒蔵

佐々木酒造株式会社は、京都市上京区に位置する、1893年（明治26年）創業の歴史ある酒蔵です。洛中と呼ばれる地域に現存する数少ない蔵元のひとつであり、俳優・佐々木蔵之介氏の実家としても広く知られています。

歴史

佐々木酒造の歴史は、初代・佐々木治郎吉が「佐々木酒造本家」として創業したことから始まります。創業当初の代表銘柄は「聚楽菊」。

1893年：佐々木治郎吉が京都市上京区にて創業
1955年：佐々木勝也が三代目蔵元に就任（戦時中一時休業からの復活）
1987年：佐々木酒造株式会社として法人設立
2010年：佐々木晃が四代目蔵元（代表取締役）に就任
2010年：清涼飲料水「白い銀明水」発売
2020年：リキュール「古都のリキュール」発売
2021年：「京都・洛中 酒蔵ツーリズム事業」開始

主な銘柄

佐々木酒造では、伝統を守りながらも、時代のニーズに合わせた様々な銘柄を製造しています。

聚楽第：純米大吟醸、純米吟醸
聚楽菊：純米
聚楽：普通酒
古都：大吟醸、純米吟醸、特別純米、本醸造。「この酒の風味こそ京都の味」と川端康成が揮毫。
その他：西陣（特別純米）、平安四神（大吟醸・吟醸）、まるたけえびす（本醸造）
プライベートブランド：京生粋（純米吟醸）、蔵乃京寿楽（純米吟醸・純米）、雪紫（大吟醸 他）、花聚楽（大吟醸）
白い銀明水：ノンアルコール飲料
古都のリキュール：檸檬・柚子

特徴

佐々木酒造の最大の特徴は、京都市の中心部である洛中に酒蔵を構えていることです。伏見が京都の酒造りの中心地として知られる中、洛中に残る唯一の酒蔵として、その存在は貴重です。秀吉の邸宅があった聚楽第の跡地に位置し、地下水が豊富。

仕込み水には、千利休も愛用したとされる「金明水・銀明水」を使用。洛中伝承の技法で丁寧に酒造りを行っています。また、佐々木蔵之介氏が出演するドラマとのタイアップ商品の販売や、地域との連携を深める様々な取り組みも行っています。

受賞歴

佐々木酒造は、数々の鑑評会で高い評価を受けています。近年では、以下のような賞を受賞しています。

2023年：酒類総合研究所 全国新酒鑑評会 金賞
2023年：インターナショナルワインチャレンジ日本酒部門 Silver
2023年：ワイングラスでおいしい日本酒アワード2023 金賞
2023年：Kura Master 2023 プラチナ賞

その他、多数の受賞歴があります。

多彩な取り組み

佐々木酒造は、伝統を守るだけでなく、新たな試みにも積極的に挑戦しています。

2021年より「京都洛中酒蔵ツーリズム」を開始。酒蔵見学や周辺地域のまち歩きツアーを実施。
* クラウドファンディングで「京都産山田錦の純米酒」のプロジェクトを成功させ、「CAMPFIRE クラウドファンディングアワード2021 総合賞3位」を受賞。

これらの取り組みを通じて、日本酒文化の発展に貢献しています。

まとめ

佐々木酒造は、洛中に残る貴重な酒蔵として、伝統を守りながらも革新を続ける酒造メーカーです。その歴史、銘柄、受賞歴、多彩な取り組みは、日本酒ファンのみならず、多くの人々を魅了しています。

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