佐々木駿 (ラグビー選手)

佐々木 駿

人物・経歴

日本のラグビーユニオン界で選手として活動した佐々木 駿氏は、1989年（平成元年）3月6日に生を受けた。富山県出身。プロップやフッカーといったポジションを担うことが多かったと推測されるが、正確なポジションに関する情報は限定的である。

彼のラグビーキャリアは、地元の富山県立富山工業高等学校で始まったものと見られる。高校でラグビーに打ち込んだ後、2007年（平成19年）に日本体育大学へと進学。大学のラグビー部で更なる技術向上を目指し、厳しいトレーニングに励んだ。日本体育大学ラグビー部は、当時から関東大学リーグ戦に所属する実力校であり、佐々木氏は大学選手権出場を目指すチームの一員として奮闘した。大学時代の同期には、後に共にトップカテゴリーで活躍する高島卓久馬選手などがいた。大学での学びとラグビー選手としての研鑽を終え、2011年（平成23年）に日本体育大学を卒業した。

大学卒業後、佐々木氏は国内ラグビーのトップレベルである社会人チームへと進んだ。2011年、彼は三菱重工相模原ダイナボアーズへの加入を決めた。神奈川県相模原市を拠点とする同チームで、プロラグビー選手としてのキャリアをスタートさせた。三菱重工相模原は、当時トップリーグとその下部リーグを行き来しており、佐々木氏はチームの主力選手として、チームの上位進出やトップリーグ定着に貢献した。ここでは比較的長い期間プレーし、選手としての経験と実績を積み上げた。2018年（平成30年）までの約7シーズンにわたり、同チームで活動した。

2018年、佐々木氏は新たな環境を求めて宗像サニックスブルースに移籍した。福岡県宗像市を本拠地とする同チームは、当時トップリーグに所属しており、全国の強豪チームと凌ぎを削っていた。九州の地でプレーすることになった佐々木氏は、チームのスクラムを支える存在として、またセットプレーの要として貢献した。宗像サニックスブルースでは2021年（令和3年）までの3シーズン、チームの一員としてプレーした。

そして2021年、佐々木氏は大阪府東大阪市を拠点とする花園近鉄ライナーズに加入した。ラグビーの聖地・花園をホームグラウンドとする伝統あるチームで、キャリアの終盤を過ごすことになった。この移籍は、日本のラグビーリーグがトップリーグからジャパンラグビーリーグワンへと移行する時期と重なっており、彼は新リーグでの戦いも経験した。花園近鉄ライナーズでは、チームの勝利に貢献すべく力を尽くし、チームメイトと共にプレーした。

選手としての実績としては、キャリアの中で関東代表に選出された経験が特筆される。これは、所属チームの枠を超え、その実力が関東地域の選抜選手として認められたことを意味する。関東代表でのプレーは、選手として更なる高みを目指す上で貴重な経験となった。

花園近鉄ライナーズでの活動を経て、佐々木駿氏は2025年（令和7年）5月をもって同チームを退団することを発表した。これにより、富山工業高校でラグビーを始め、日本体育大学を経て、国内トップレベルのチームを渡り歩いた長きにわたる選手生活に区切りをつけた。

彼のキャリアは、地方の高校から始まり、大学での成長、そして社会人チームでの幾度かの移籍を経て、全国的な広がりを見せた。三菱重工相模原、宗像サニックスブルース、花園近鉄ライナーズと、それぞれのチームでチームの一員として貢献し、日本のラグビー界における一時代を選手として過ごした。今後の活動については明らかではないが、ラグビーを通じて培った経験を活かした活躍が期待される。

関連項目

富山県出身の人物一覧
富山県立富山工業高等学校
日本体育大学ラグビー部
三菱重工相模原ダイナボアーズ
宗像サニックスブルース
花園近鉄ライナーズ
高島卓久馬 - 日本体育大学時代の同期

外部リンク

佐々木駿 - RUGBY DATABASE

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