高島卓久馬

高島 卓久馬

高島 卓久馬（たかしま たくま、1988年6月24日生まれ）は、かつてプロラグビー選手として活躍し、主にジャパンラグビーリーグワンの宗像サニックスブルースに所属した人物である。ポジションはフォワードの最前列を担うプロップと、スクラム最後尾でラインアウトのスローイングを行うフッカー（HO）を兼任し、身長174センチメートル、体重104キログラムという体格を生かしてプレーした。愛称は「タクチャン」または「Taka」として親しまれた。若手の頃にはU19日本代表スコッドに選出された経験を持つ。

兵庫県出身で、地元の兵庫県立明石清水高等学校を卒業後、スポーツの強豪として知られる日本体育大学へ進学。大学ではラグビー部に所属し、4年次にあたる2010年にはチームの主将を務め、リーダーシップを発揮した。2011年に大学を卒業すると、当時のトップリーグに所属していた福岡サニックス（現：宗像サニックスブルース）に入団し、プロ選手としてのキャリアをスタートさせた。

福岡サニックスに加入後、着実に経験を積み、2012年1月29日に行われたジャパンラグビートップリーグのサントリーサンゴリアス戦に途中出場し、公式戦デビューを果たした。その後、2017年には花園近鉄ライナーズ（当時：近鉄ライナーズ）へ移籍。この移籍は彼のキャリアにおいて新たな転機となった。近鉄ライナーズでは、チームの主力として活躍し、2018年にはチーム内で最も優れた選手に贈られるMVPを受賞するなど、高い評価を受けた。グラウンド上での貢献に加え、チーム外の活動にも積極的に関わり、2019年には東大阪小売商業団体連合会が地域のお買い物を促進するために制作したポスターにも登場し、地元とのつながりを築いた。

また、リーダーグループの一員としてもチームを支え、2019年から2020年にかけてリーダー陣としてチーム運営に貢献した。特に、2020年のコロナ禍における活動自粛期間中には、オンラインでのトレーニング企画「Liners Boot Camp」を主導。これにより近鉄ライナーズの公式インスタグラムのフォロワー数が600人以上増加するなど、ソーシャルメディアを通じたチームの認知度向上にも大きく貢献した。大学時代の同級生には、後に共にプロの世界で活躍した佐々木駿がいる。

2021年、高島はかつてキャリアをスタートさせた宗像サニックスブルースへ復帰した。復帰後すぐに副主将に就任するなど、チームにとって不可欠な存在であることを示した。しかし、チームは経営上の理由から活動休止を決定。2022年、宗像サニックスブルースにとって最後のシーズンとなった年、高島はチームの最終公式戦においてゲームリーダーを務め、チームの最後の瞬間までグラウンドで戦い抜いた。チームの活動休止に伴い、2022年をもって長年にわたるプロラグビー選手としてのキャリアに幕を下ろした。

高島卓久馬のキャリアは、所属チームへの献身、リーダーシップの発揮、そして地域やファンとの関わりといった多岐にわたる側面を持つ。プロップとフッカーの両ポジションを高いレベルでこなし、チームの要としてスクラムやラインアウトを支え続けた。引退後も、ラグビーを通じて培った経験を様々な形で活かしていくことが期待される。

関連項目
兵庫県出身の人物一覧
兵庫県立明石清水高等学校
日本体育大学ラグビー部
宗像サニックスブルース
花園近鉄ライナーズ
佐々木駿

外部リンク
宗像サニックスブルース メンバー
高島 卓久馬 日本体育大学ラグビー部

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