佐世保野球場

佐世保野球場は、長崎県佐世保市総合グラウンド内にある野球場です。地元では相浦球場という愛称でも親しまれています。施設は佐世保市が所有し、佐世保市体育振興会が指定管理者として運営・管理を行っています。

概要と歴史
1979年3月に開場して以来、高校野球などアマチュア野球の公式戦が数多く開催されてきました。プロ[[野球]]では、開場翌年の1980年から1990年までの間、ヤクルトスワローズが主催公式戦を年1試合、長崎市営大橋球場（現長崎県営野球場）との2連戦で開催していました。近年では、福岡ソフトバンクホークス主催によるウエスタン・リーグ公式戦が年1試合開催されています。また、ソフトバンクは毎年オフに野球教室を開催し、地域貢献にも力を入れています。

2008年から2010年まで四国・九州アイランドリーグに所属していた長崎セインツは、主催試合の7割以上を佐世保野球場で開催し、事実上の本拠地球場としていました。

城島健司氏との縁
佐世保市は、元プロ[[野球]]選手の城島健司氏の出身地であり、佐世保野球場とは深い縁があります。城島氏は小学5年生の時、ヤクルト対広島戦で始球式を務めた経験があります。また、中学3年生の時に行われた野球教室では、後に福岡ダイエー（当時）の監督となる王貞治氏から指導を受け、「身体が大きいし、打撃も良い。将来はジャイアンツに入りなさい」と称賛されたというエピソードも残っています。

城島氏は現役時代、シーズンオフに帰省した際には、佐世保野球場周辺で自主トレーニングを行うことがありました。また、毎年秋には自身が主催する、小中学生のチームを対象とした「城島健司旗争奪軟式野球大会」を開催し、次世代の育成にも貢献しています。なお、城島氏の家族らが運営していた城島健司ベースボール記念館は、佐世保野球場から程近い場所に位置していました。

2011年4月1日には、公益財団法人佐世保体育協会から施設が寄付され、総合グラウンド野球場に名称変更されました。

プロ[[野球]]公式戦開催実績
佐世保野球場では、過去に以下のプロ[[野球]]公式戦が開催されています。

1980年5月24日 ヤクルトスワローズ 1-0 中日ドラゴンズ 観衆:14,000人
1982年5月15日 ヤクルトスワローズ 5-7 中日ドラゴンズ 観衆:9,000人
1983年5月14日 ヤクルトスワローズ 8-13 広島東洋カープ 観衆:12,000人
1984年5月12日 ヤクルトスワローズ 2-2 広島東洋カープ 観衆:12,000人
1985年5月18日 ヤクルトスワローズ 2-4 横浜大洋ホエールズ 観衆:10,000人
1986年5月11日 ヤクルトスワローズ 3-5 阪神タイガース 観衆:13,000人
1987年5月9日 ヤクルトスワローズ 3-4 広島東洋カープ 観衆:13,000人
1988年5月14日 ヤクルトスワローズ 3-3 横浜大洋ホエールズ 観衆:11,000人
1989年5月13日 ヤクルトスワローズ 7-7 広島東洋カープ 観衆:12,000人
1990年5月12日 ヤクルトスワローズ 3-0 阪神タイガース 観衆:12,000人

施設概要

グラウンド面積：12,656m2
両翼：93m、中堅：120m
内野：クレー舗装、外野：天然芝
照明設備：照明塔-4基（内野500ルクス、外野300ルクス）
スコアボード：発光ダイオード(LED)方式
収容人員：12,000人

交通アクセス

松浦鉄道西九州線・大学駅より徒歩約10分
西肥バス（させぼバスも含む）「総合グランド前」下車

佐世保野球場は、地域に根ざした野球場として、これからも多くの人々に親しまれていくことでしょう。

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