佐久本昌広

佐久本 昌広について

佐久本昌広（さくもと まさひろ）は、1974年7月15日生まれで、沖縄県中頭郡読谷村出身の元プロ野球選手です。主に投手として活躍し、引退後はコーチとして野球界での経験を生かしています。

プロ入り前の経歴

佐久本は中学生時代に沖縄選抜の一員として、九州大会での優勝を果たしました。高校時代は福岡県の久留米工業大学附属高に進学し、野球留学を経て腕を磨きました。その後、大和銀行に所属していた1995年には、日本生命の補強選手として都市対抗野球に出場するなど、早くから才能が注目されていました。

福岡ダイエーホークス時代

1995年度のドラフト会議で、福岡ダイエーホークスから4位指名を受けてプロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。入団初年から中継ぎ投手として活躍し、1997年にはセットアッパーとしての役割を担い、8勝3セーブといった好成績を挙げました。1998年には先発ローテーションに加わり、6勝を記録。しかし2000年には打ち込まれ、以降は成績が安定せず、チームの日本シリーズ出場には貢献しきれないものでした。

阪神タイガースへの移籍

2002年オフには、松田匡司とのトレードで阪神タイガースに加入しましたが、同チームでは制球に苦しみ、他の左腕投手に埋もれる形で思うような結果を出せずにいました。2004年には投球フォームをサイドスローに変更するなど、試行錯誤を続けましたが、結果が得られず、2005年には戦力外通告を受けました。

横浜ベイスターズ時代

2005年の合同トライアウトを経て、2006年に横浜ベイスターズに入団しました。このチームでは左腕投手が不足していたため、期待を寄せられましたが、決して安定した成績を残せず、2007年には再び工藤と同僚となるも、一軍の枠に入れない状況が続きました。その結果、2007年のシーズン終了後に現役を引退することとなりました。

現役引退後の活動

引退後は2008年から横浜の打撃投手として活動し、2011年には退団。その後、地元沖縄に戻り、株式会社沖縄ダイケンで会社員として勤務。さらに、2012年と2013年には沖縄セルラースタジアム那覇でRBCiラジオエキサイトナイターの解説も務めました。

2014年からは福岡ソフトバンクホークスに復帰し、三軍投手コーチに就任。以降も二軍や一軍の投手コーチとして活動し、2023年には新設された四軍のリハビリ担当投手コーチとして任務を果たしました。2024年からは三軍投手コーチ（チーフ）を務めることになります。

主な成績と記録

佐久本のプロ野球選手としての記録には、初登板が1996年の日本ハム戦で、2回無失点で救援投板を果たしました。また、初勝利は1996年にオリックス相手に達成し、初先発勝利は1998年に近鉄と対戦した際に記録しました。彼の背番号は、ダイエー時代に37を着用し、阪神では47、横浜では46などをつけていました。

佐久本昌広は、プロ選手としての多彩な経験を経て、今では指導者として後進の育成にも力を注いでいます。

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