佐久田脩

佐久田 脩（さくた おさむ）

1958年7月9日、鹿児島県鹿児島市に生まれた佐久田脩（本名：佐久田修）は、日本の俳優であり声優として多くの作品に出演しました。2020年12月4日、62歳で逝去しました。

経歴

東京都立代々木高等学校を卒業後、劇団いろは、同人舎プロダクションでの活動を経て、ビーボに所属しました。俳優としての道は、小学校時代に観た映画『チップス先生さようなら』に感銘を受けたことから始まりました。6年生の頃、父の転勤に伴って鹿児島から上京し、鹿児島弁を矯正するために劇団に参加。子役として『仮面ライダー』や『人造人間キカイダー』などの作品に出演し、次第に俳優としての名を知られるようになりました。

1975年には、NHKの連続テレビ小説『水色の時』で大竹しのぶの弟役を演じ、一躍注目を浴びます。1976年のTBSドラマ『結婚するまで』では秋吉久美子の弟役で出演し、その演技力が評価されました。さらに、1977年には土曜ワイド劇場『野菊の墓』で山口百恵の相手役を演じ、多くの視聴者に印象を残しました。

1984年には、日本テレビの特撮番組『星雲仮面マシンマン』で主演を務め、自身の演技がヒーローとしての魅力を引き立てました。彼はキャラクターの造形において、「スーパーマンのクラーク・ケントを意識した」と述べています。

声優活動

1990年代後半以降、佐久田は声優としての活動も重要な位置を占めるようになりました。様々な外国映画やテレビドラマの吹き替えを手掛ける中で、特にナレーションや副音声の解説者としてNHKの番組でも活躍しました。彼が吹き替えを担当した作品には、ディスカバリーチャンネルの『名車再生!クラシックカー・ディーラーズ』があり、番組の看板キャラクターとして親しまれましたが、2020年11月からはその声を降板しました。

プライベートと趣味

佐久田は、健康維持のためのウォーキングやテニスを趣味として楽しみました。また、特技には殺陣や水泳、音楽が挙げられ、高校時代には同級生とバンドを結成するなど、多才な一面も持っていました。

彼の死後、佐久田の持ち役は他の声優に引き継がれることとなりました。2020年12月4日、彼は膵臓癌のために生涯を閉じ、その悲報は所属事務所の公式アナウンスにより発表されました。彼が残した作品や演技は、今なお多くのファンに愛されています。彼の存在は、日本のエンターテイメント界において色濃く刻まれていると言えるでしょう。

出演履歴

テレビドラマ

• - 『仮面ライダー』
• - 『水色の時』
• - 『結婚するまで』
• - 『星雲仮面マシンマン』

映画

• - 『サチコの幸』
• - 『連合艦隊』

声優

• - 吹き替えとして『アナコンダ』『シックス・センス』など多数

長年にわたり、舞台や映像で活躍した佐久田脩の足跡は、今も多くの人々の記憶に残っています。

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