佐久間由美子

佐久間由美子

佐久間由美子（さくま ゆみこ、1966年2月1日 - ）は、日本を代表するフルーティストの一人。卓越した技術と豊かな音楽性で、国内外の聴衆を魅了し続けている。現在は、国立音楽大学客員教授、山形大学講師として後進の指導にあたる傍ら、水戸室内管弦楽団の団友としても活動している。東京都出身。

経歴

佐久間由美子は、幼少の頃より音楽の才能を発揮し、東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、1982年にパリ国立音楽院に入学。わずか2年後の1984年には、満場一致でプルミエ・プリ（首席）を獲得し、同音楽院を卒業。その才能は早くから国際的に認められた。

帰国後は、ソリストとして日本各地の主要なオーケストラと共演を重ね、その名を広く知らしめた。また、室内楽にも積極的に取り組み、ジャパン・チェンバー・オーケストラ、オイロス･アンサンブル、マスター･ウインド･プレイヤーズinパルテノンといった名だたるアンサンブルのメンバーとして、数多くの演奏会に出演。室内楽奏者としても高い評価を得ている。

受賞歴

佐久間由美子の輝かしい受賞歴は、その実力を証明している。

1983年：ランパル国際コンクール第1位、ジョゼフ・ランパル賞
1984年：ボルドー国際フェスティバル金メダル
1985年：第1回神戸国際フルートコンクール第2位
1989年：村松賞
1992年：モービル音楽賞奨励賞

これらの受賞は、彼女の卓越した音楽性と才能を世界が認めた証と言えるだろう。

ディスコグラフィー

佐久間由美子は、数多くのCDをリリースしており、その演奏をCDで楽しむことができる。

ガーネット・ガーデン／不思議な楽器～オンド・マルトノ　原田節（オンド・マルトノ）
トラヴィアータ／オイロス・アンサンブル
ベートーヴェン：交響曲第3番「英雄」、ニールセン：フルート協奏曲
アンリエット・ピュイグ＝ロジェの肖像
ヴィント～オイロス・アンサンブル・デビュー～／オイロス・アンサンブル・クインテット
木曽音楽祭　第2集
三枝成彰セレクションVOL.2　2つの幻（2枚組）

これらのCDは、彼女の幅広いレパートリーと、深みのある音楽性を堪能できる貴重な記録となっている。

佐久間由美子は、ソリストとして、室内楽奏者として、そして教育者として、多岐にわたる活動を通して日本の音楽界に大きく貢献している。今後の活躍からも目が離せない、日本を代表するフルーティストである。

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