原田節

原田節（はらだ たかし）

日本のオンド・マルトノ奏者。3歳からヴァイオリン、7歳からピアノを始め、慶應義塾大学経済学部を卒業後、パリ大学を経てパリ国立高等音楽院オンド・マルトノ科を首席で卒業。ジャンヌ・ロリオに師事し、在学中からオンド・マルトノ奏者および作曲家として活動を開始しました。

来歴

幼少期から音楽の才能を開花させ、慶應義塾大学卒業後、音楽の本場パリへ留学。パリ国立高等音楽院では、オンド・マルトノ科を首席で卒業という輝かしい成績を収めました。師であるジャンヌ・ロリオからの薫陶を受け、高度な演奏技術と音楽性を磨き、国際的な舞台で活躍する礎を築きました。

1992年には、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団（指揮：リッカルド・シャイー）と共演し、メシアンの『トゥーランガリラ交響曲』を演奏・録音。この共演は、彼のキャリアにおいて重要な転換点となりました。その後も、20世紀フォックス映画『ライジング・サン』、東京バレエ団公演『M』など、多岐にわたる分野でその才能を発揮しています。

メディア出演

原田節は、テレビ番組への出演も多数あります。テレビ東京『たけしの誰でもピカソ』(2002年6月21日放送)では、オンド・マルトノの魅力を紹介。テレビ朝日『題名のない音楽会』には複数回出演し、クラシック音楽ファンに親しまれています。また、『関ジャム 完全燃SHOW』(2021年12月12日放送)では、その演奏技術と音楽への情熱が、多くの視聴者の心に響きました。

受賞歴

数々の受賞歴も原田節の才能を証明しています。1991年度には第2回出光音楽賞、1992年には第5回グローバル音楽奨励賞、第4回飛騨古川音楽大賞奨励賞を受賞。また、1995年度には第44回横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞するなど、その功績は広く認められています。

ディスコグラフィ

原田節は、数多くのアルバムをリリースしています。

アルバム
湖を渡る風　オンド・マルトノの幻想的世界（1991年9月4日、Victor Entertainment）
In the Garnet Garden（1993年7月21日、Victor Entertainment）
REVE 夢（1997年5月21日、Victor Entertainment）
オヤスミナサイ（1999年9月1日、Victor Entertainment）
PALME Symphony（2002年3月13日、Victor Entertainment）
OVA「わんおふ -one off-」オリジナルサウンドトラック（2012年12月19日、Victor Entertainment）
白鳳讃（2017年10月29日、Electric Pimento Records）

アルバム（ゲスト参加等）
パルムの樹 PALME songs（2002年3月13日、Victor Entertainment）
メシアン：トゥーランガリラ交響曲／ 沼尻竜典指揮、日本フィルハーモニー交響楽団、他（2003年4月23日、Octavia Exton）
伊藤美由紀: 楽器+エレクトロニクス作品集「時の砂」（2009年7月7日、ALM Records）
乱反射 Live@烏山TUBO（2010年3月3日、Nautilus Records）
メシアン: トゥーランガリラ交響曲/ リッカルド・シャイー指揮（2017年4月26日、ユニバーサルミュージック）
孤独の発明: ぽつねん（2018年6月3日、troubadour cafe）
孤独の発明: 永遠にやつて来ない女性（2021年11月14日、troubadour cafe）

これらのアルバムを通じて、原田節の演奏技術、表現力、音楽観を深く知ることができます。

脚注

[脚注は省略]

関連項目

オンド・マルトノ
トゥーランガリラ交響曲

外部リンク

Takashi HARADA's Home page
所属事務所によるアーティスト紹介ページ
* 原田節 (@takashiharadaondesmartenot) - Instagram


原田節は、オンド・マルトノという特殊な楽器を通して、聴衆に新たな音楽体験を提供し続けています。彼の演奏は、繊細でありながらも力強く、聴く人の心を揺さぶります。今後の活躍も目が離せない、注目の音楽家です。

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