佐波郡

佐波郡（さわぐん）

佐波郡は、群馬県南部に位置する郡です。2024年11月1日時点での推計人口は35,351人、面積は25.78平方キロメートル、人口密度は1,371人/平方キロメートルとなっています。現在の佐波郡は、玉村町のみで構成されています。

郡域

1896年（明治29年）に佐位郡と那波郡が合併して発足した当時の郡域は、現在の行政区画では以下の区域に相当します。

前橋市（山王町、西善町、中内町、東善町、山王町一・二丁目の一部）
伊勢崎市（境上矢島、境西今井、境三ッ木、境女塚、境米岡、境平塚、境東、境栄、境新栄、境美原の一部を除く）
玉村町（大字八幡原、宇貫、板井を除く）

これらの地域は、後に佐波郡に所属することとなりました。

歴史

佐波郡は、明治29年（1896年）4月1日に郡制の施行により、佐位郡と那波郡が合併して誕生しました。郡名は、両郡から一文字ずつ取って命名されました。発足時の郡には、以下の3町13村が所属していました。

旧佐位郡（2町9村）：伊勢崎町、三郷村、赤堀村、東村、殖蓮村、茂呂村、采女村、剛志村、境町、島村（現在の伊勢崎市）
旧那波郡（1町4村）：豊受村、名和村、宮郷村（現在の伊勢崎市）、玉村町、芝根村（現在の玉村町）、上陽村（現在の前橋市、玉村町）

同年7月15日には郡制が施行されましたが、大正12年（1923年）4月1日に郡会が廃止、郡役所は存続しました。さらに、大正15年（1926年）7月1日には郡役所も廃止され、以降は地域区分名称となりました。

昭和に入ると、昭和15年（1940年）9月13日に伊勢崎町、殖蓮村、茂呂村が合併して伊勢崎市となり、郡から離脱しました。これにより、佐波郡は2町11村となりました。昭和17年（1942年）7月1日には、伊勢崎市に「佐波地方事務所」が設置され、佐波郡を管轄しました。

昭和30年（1955年）には、三郷村が伊勢崎市に編入され、境町、采女村、剛志村、島村が合併して新たに境町が発足しました。また、豊受村、名和村、宮郷村が伊勢崎市に編入され、玉村町と芝根村が合併して新たな玉村町となりました。この時点で佐波郡は2町3村となりました。

昭和32年（1957年）には、玉村町と上陽村、そして群馬郡群南村の一部が合併し、さらに玉村町が群馬郡群南村の一部を編入しました。また、境町が新田郡世良田村の一部を編入しました。昭和35年（1960年）4月1日には、玉村町の一部が前橋市に編入されました。

昭和61年（1986年）10月1日には、赤堀村が町制を施行し赤堀町となりました。平成17年（2005年）1月1日には、赤堀町、境町、東村が伊勢崎市と合併し、佐波郡から離脱しました。これにより、現在の佐波郡は玉村町のみとなりました。

行政

歴代郡長

歴代の郡長については、詳細な情報が不足しています。

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 10 群馬県、角川書店、1988年6月1日。ISBN 4040011007。
旧高旧領取調帳データベース

関連項目

佐位郡
* 那波郡

もう一度検索