佐滝剛弘

佐滝剛弘（さたきよしひろ）氏は、1960年愛知県生まれのジャーナリスト、観光学者、人文地理学者です。現在は、京都光華女子大学キャリア形成学部教授、城西国際大学教授を務めています。

東京大学教養学部教養学科で人文地理学を専攻後、日本放送協会（NHK）に入局。ディレクターとして、報道番組や紀行番組の制作に携わりました。NHK退職後は、特定非営利活動法人産業観光学習館専務理事、高崎経済大学地域科学研究所特命教授などを歴任し、教育・研究活動に従事しています。

佐滝氏の専門分野は、観光学、人文地理学であり、特に世界遺産や文化財に関する造詣が深く、世界遺産検定マイスターの資格を有しています。400件の世界遺産、およそ1万件の登録有形文化財を実際に訪問しており、その経験に基づいた独自の視点から観光政策や地域振興について研究を行っています。また、交通や郵便制度にも関心が高く、これらの分野に関する著作も多数発表しています。

主な著書には、以下のものがあります。

『旅する前の「世界遺産」』（文春新書、2006年）
『郵便局を訪ねて1万局』（光文社新書、2007年）
『日本のシルクロード―富岡製糸場と絹産業遺産群』（中公新書ラクレ、2007年）
『世界遺産の真実 - 過剰な期待、大いなる誤解』（祥伝社新書、2009年）
『それでも、自転車に乗りますか?』（祥伝社新書、2011年）
『観光地「お宝遺産」散歩』（中公新書ラクレ、2012年）
『切手と旅する世界遺産』（日本郵趣出版、2012年）
『国史大辞典を予約した人々 - 百年の星霜を経た本の物語』（勁草書房、2013年）
『高速道路ファン手帳』（中公新書ラクレ、2016年）
『赤れんがを守った経営者たち - 富岡製糸場 世界遺産への軌跡』（上毛新聞社、2016年）
『登録有形文化財 - 保存と活用からみえる新たな地域のすがた』（勁草書房、2017年）
『観光消滅　観光立国の実像と虚像』（中公新書ラクレ、2024年）

これらの著書からは、佐滝氏の幅広い知識と、観光に対する深い洞察を垣間見ることができます。世界遺産や文化財を単なる観光資源として捉えるのではなく、その歴史的背景や文化的価値を重視し、地域社会の活性化に繋げるための提言を行っています。

佐滝氏は、学術研究だけでなく、一般向けの著作も多数発表しており、幅広い層に観光の魅力を伝えています。その活動は、観光学の発展に大きく貢献しており、今後の活躍も期待されています。

詳細については、以下のリンク先をご参照ください。

教員紹介 佐滝 剛弘教授 - 京都光華女子大学
研究者基本情報 佐滝 剛弘 - 京都光華女子大学

もう一度検索