佐藤喜子

佐藤喜子の競泳人生

佐藤喜子（さとう よしこ、現在の氏名：大崎喜子）は、1938年3月30日生まれの元日本競泳選手です。彼女は自由形を専門とし、特にアジア競技大会において1958年と1962年の大会で合計7つの金メダルを獲得しました。また、1956年のメルボルンオリンピックと1960年のローマオリンピックにも出場し、特に短距離種目で活躍しましたが、最も良い成績は4×100mメドレーリレーの第7位でした。

経歴

奈良県五條市で生まれた佐藤は、最初は陸上競技に興味を持っていました。中学校に在籍中、3年生のときに陸上競技部でリレー選手として県大会に出場したことがきっかけで、徐々に競泳に目覚めていきました。その後、彼女は奈良県立五條高等学校から天理大学に進学し、競技人生を歩み始めました。

国内での競技において、佐藤は日本選手権水泳競技大会で特に印象的な功績を残しました。1958年から1961年にかけてはいずれも100m自由形の部門で4年連続優勝を果たし、さらに200m自由形でも1955年から1961年にかけて7年連続でトップに立ちました。さらに、彼女は1954年から1962年の間に、50mから1500mまでの自由形種目で97回にわたる日本記録を樹立し、競泳界にその名を刻みました。

1963年に競技から引退後、彼女は男子競泳選手として1960年ローマオリンピックに出場した大崎剛彦さんと結婚し、大崎喜子と改名しました。結婚後、1984年にマスターズ水泳で再び競技に復帰し、彼女の新たな章が始まりました。1985年以降、彼女は世界選手権で20回、パンパシフィック選手権で17回優勝するという輝かしい成績を収め、また自由形、バタフライ、メドレーリレーの各種目で93回の世界記録を打ち立てました。

日本国内においても、104のマスターズ記録と123の日本選手権タイトルを獲得し、多くの後進にも影響を与えました。2005年には国際水泳殿堂にその功績が認められ、マスターズ水泳選手として表彰されました。また、一緒に競技を続ける夫の剛彦もマスターズ選手として活躍し、日本マスターズ水泳協会の会長を務めました。

佐藤は義理の息子となる大崎芳栄を始め、1男2女をもうけ、家族としてもその名を広めました。彼女の競技歴は只是競泳選手としての道のりだけでなく、家族を大切にする姿勢や、後進の指導にも尽力しています。

脚注

彼女の活躍は日本の水泳史に燦然と輝いており、競泳界の宝とも言える存在です。今後のさらなる活躍が期待されます。

もう一度検索