国際水泳殿堂

国際水泳殿堂

国際水泳殿堂（こくさいすいえいでんどう、International Swimming Hall of Fame and Museum、ISHOF）は、アメリカのフロリダ州フォートローダーデールに位置する歴史博物館です。この施設は、世界中の水泳の歴史や文化を研究し、その成果を広く知らしめるために設立されました。

この殿堂は、民間によって運営されており、アメリカ合衆国の水泳の歴史だけでなく、世界中の水泳界の重要な瞬間や成果を収めています。展示スペースには、水泳に関するさまざまなアート作品や水着、さらには水上競技に携わる人々によって提供された貴重な記念品が並べられています。また、国際水泳連盟からは、水上競技の公式な殿堂として認知されています。

歴史と設立

1964年11月23日、国際水泳殿堂はフロリダ州において非営利団体として設立されました。初代の執行役員にはバック・ドーソンが就任し、その後の水泳殿堂の発展を影で支えました。1965年には、50メートルプール、25ヤードの飛び込みプール、さらにはウォームアップ用のプールが完成しました。同年12月27日には、最初の部分の除幕式が行われ、アメリカの50州および11カ国から約4500名が参加しました。

1968年には、メキシコシティで行われたFINAの総会において「国際的な水泳殿堂」としての認定を受け、これはあらゆるスポーツの中で初めてのことでした。翌年の1969年6月16日には、名称が正式に「国際水泳殿堂」に変更され、その組織の定款も改正されました。設立からわずか4年後の1965年には、最初の21人が殿堂入りを果たしました。

基本理念と任務

国際水泳殿堂の使命は、水泳の重要性を広めることと、そのスポーツとしての利点を強調することです。水泳は生活における基本的な能力であり、その価値を促進するための教育や啓発活動が行われています。水上競技の歴史や成果を記録し、特出した選手や指導者の貢献を永遠のものとする努力も続けています。

水上競技は、以下の6つのカテゴリーで構成されています：

• - 競泳
• - 水球
• - 飛込競技
• - オープンウォータースイミング
• - アーティスティックスイミング
• - マスターズ水泳

また、殿堂入りの基準もいくつかあり、それに従って以下の部門に分かれています：

• - 競泳選手
• - 飛び込み選手
• - 水球選手
• - アーティスティックスイミング選手
• - オープンウォータースイミング選手
• - マスターズ水泳選手
• - 指導者
• - 貢献者
• - 先駆者

日本人選手の表彰

この殿堂には多くの国の選手が名を連ねていますが、日本からも数多くの選手が表彰されています。例えば、北村久寿雄（1965年）、古橋廣之進（1967年）、鶴田義行（1968年）、清川正二（1978年）など、数々の成功を収めた競泳選手が殿堂入りを果たしています。近年では鈴木大地（2021年）、北島康介（2023年）といった選手も名誉を得ています。

国際水泳殿堂は、水泳に関する知識を深め、その重要性や文化を広めるために重要な役割を担っています。この場所を訪れることで、水泳の歴史や称賛される選手たちの貢献について学ぶことができ、未来の世代にその価値を伝えていくことができるでしょう。

もう一度検索