佐藤綾子

佐藤綾子：女子プロレス界の母にして闘士

1986年生まれ、山形県出身の佐藤綾子選手は、日本の女子プロレス界を代表するレスラーのひとりです。中学時代は陸上部に所属していましたが、プロレスラーへの道を歩み始めます。2001年、全日本女子プロレスに入団。後楽園ホールでデビュー戦を飾ります。しかし、過酷な練習環境と家庭の事情により、わずか1年足らずで退団。その後、通信制高校を経て、伊藤薫プロレス教室に入門し、レスラーとしてのキャリアを再スタートさせました。

伊藤道場で鍛錬を積んだ佐藤選手は、2005年に再デビュー。プロレスラーとしての活動と並行して総合格闘技にも挑戦し、経験を積んでいきます。2010年には伊藤道場が解散しますが、フリーとして活動を続け、翌年には井上京子社長率いるワールド女子プロレス・ディアナに参加。同団体で、数々のタイトルマッチで活躍します。

ディアナでの活躍は目覚ましく、2017年には出産を経て見事な復帰を果たします。復帰戦では、レジェンドレスラーのジャガー横田選手と対戦し、多くのファンを魅了しました。現在は3児の母として家庭とプロレスラーとしての活動を両立させながら、第一線で活躍を続けています。

佐藤選手のキャリアにおける大きな転換期となったのは、2011年の妊娠とそれに伴う活動休止でした。しかし、2017年の復帰戦では、その間培ってきた経験と母としての強さを武器に、見事な復活劇を見せてくれました。

得意技はドロップキック、ジャーマン・スープレックス・ホールド。入場テーマ曲は『カノン（トランスバージョン）』です。数々のタイトルを獲得しており、W.W.W.D認定世界シングル王座、W.W.W.D認定世界タッグ王座、デイリースポーツ認定女子タッグ王座など、輝かしい戦績を誇ります。

佐藤選手のレスリングスタイルは、そのキャリアの長さと経験からくる安定感と、母としての強さを兼ね備えた、独特のものです。激しい試合の中でも、冷静沈着さを保ち、的確な技で相手を圧倒します。また、観客を惹きつける高いエンターテイメント性も持ち合わせており、幅広い世代のファンを魅了し続けています。

2022年には『後楽園ホール60周年還暦祭』に出場するなど、第一線で活躍し続けています。数々の団体を渡り歩き、様々な選手と対戦してきた佐藤選手の今後の活躍にも、目が離せません。

主なタイトル歴:

W.W.W.D認定世界シングル王座：第11代、第13代、第16代
W.W.W.D認定世界タッグ王座：第11代（パートナー：ジャガー横田）、第20代、第22代（パートナー：中森華子）
デイリースポーツ認定女子タッグ王座：第31代（パートナー：中森華子）

得意技:

ドロップキック
ジャーマン・スープレックス・ホールド

入場テーマ曲:

カノン（トランスバージョン）

佐藤綾子選手の今後の活躍に期待しましょう。

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