佐賀駅バスセンター

佐賀駅バスセンター

佐賀駅バスセンターは、佐賀県佐賀市駅前中央一丁目に位置し、佐賀駅東側の高架下に併設されたバスターミナルです。佐賀市内を運行するバス路線のほぼ全てが乗り入れており、佐賀市におけるバス交通の重要な拠点となっています。年間利用者数は約200万人に達し、多くの人々の移動を支えています。

歴史

1976年（昭和51年）10月18日に開業しました。当時の佐賀駅周辺にはバス乗り場が点在していましたが、それらを一箇所に集約する目的で建設されました。開業当初は、高架下のコンクリートがむき出しの状態で使用されていましたが、2004年（平成16年）9月1日に大規模な改修工事が完了し、白を基調とした明るくきれいなバスターミナルに生まれ変わりました。

改修前は、佐賀駅コンコースとの連絡通路が地下に設けられており、階段の利用を余儀なくされていました。そのため、高齢者や身体障害者にとって大きな負担となっていましたが、改修工事によって地下連絡通路は廃止され、平面移動の横断歩道へと変更されました。この横断歩道は、通常は歩行者優先で青信号が表示され、バスが接近した時のみ赤信号に変わる仕組みとなっています。

また、1990年代後半には、現在のバスセンターから南に位置するスーパー西友佐賀店（2018年3月31日閉店）の駐車場に新バスセンターを建設する構想もありましたが、これは実現しませんでした。

2022年10月1日には、18年ぶりとなる全面リニューアルが行われました。乗り場がバス会社別から方面別に再編されたほか、デジタルサイネージの設置や案内サインの一新、運賃検索システムの導入など、利便性が大幅に向上しました。

施設概要

バスセンター内には、コンビニエンスストア「ファミリーマート」が入っており、深夜23時まで営業しています。ただし、バスの乗車券の取り扱いはありません。

案内所・切符売場は、平日は8:00から18:00、土日祝日は8:30から17:00まで営業しています。時間外の場合は、各バス会社に直接電話で問い合わせる必要があります。2016年4月には、案内所の近くに自動券売機が設置されました。

トイレは男女用のほか、多目的トイレも設置されており、バリアフリーに対応しています。

喫煙所は、以前はガラス張りの待合室の外にありましたが、現在は建物内に専用の喫煙所が設けられています。

2019年4月には、nimocaポイント交換機が設置されました。また、2019年7月25日から同年9月13日まで、佐賀市交通局と佐賀市上下水道局によって、ドライミストが設置されました。

待合室の天井や壁も改修工事が行われ、より快適な空間となっています。

発着路線

佐賀駅バスセンターからは、多数の高速バスと路線バスが発着しています。

高速バス

福岡天神 - 佐賀（わかくす号）
福岡空港 - 佐賀
佐賀・博多⇔大阪・USJ（夜行）
佐賀・博多⇔広島（昼夜）

早朝には、福岡方面へ向かう乗客が多く集まりますが、切符売り場はまだ開いていないため、佐賀県バス・タクシー協会の職員が手売りで対応しています。

路線バス

1番のりば：佐賀空港・ゆめタウン・モラージュ・久留米方面
2番のりば：SAGAサンライズパーク・大和・金立・佐大病院方面
3番のりば：県庁・諸冨・川副方面
4番のりば：佐賀大学・佐賀女子短期大学・中折方面
5番のりば：医療センター好生館・久保田方面
6番のりば：高速バス
7番のりば：佐賀中部病院・佐賀第二合同庁舎方面
9・10番のりば：降車場

その他

佐賀駅周辺には、バスセンター以外にも「佐賀駅北口」バス停があり、サンライズストリートと駅北通りに3箇所の乗降場が設置されています。また、バスセンター南側の駐車場東側には、ユタカ交通の「佐賀」停留所があり、関西方面への夜行高速バスが発着しています。

まとめ

佐賀駅バスセンターは、佐賀市におけるバス交通の中心的な役割を担う施設です。長年の歴史の中で、幾度かの改修を経て、現在では快適で利便性の高いバスターミナルとなっています。今後も、佐賀市民の足として重要な役割を果たしていくことが期待されます。

もう一度検索