体育勲章

体育勲章について

体育勲章（たいいくくんしょう、朝: 체육훈장）は、大韓民国が定めている勲章の一つです。1973年1月25日の賞勲法改正によって制定されました。

授与対象

体育勲章は、スポーツの発展に貢献し、国民の健康増進と国家の発展に寄与した功績が認められる人物に授与されます。具体的には、スポーツの世界大会で目覚ましい活躍を見せた選手、監督、コーチなどがその対象となります。

賞勲法第17条4項に授与対象についての規定があります。

等級

体育勲章は5つの等級に分かれており、各等級の名称は賞勲法施行令第11条によって定められています。等級の詳細は以下の通りです。

青龍章（청룡장）
猛虎章（맹호장）
巨象章（거상장）
白馬章（백마장）
麒麟章（기린장）

また、体育勲章の下位には、体育褒章（たいいくほうしょう、朝: 체육포장）が存在します。これは賞勲法第26条4項に規定されています。

意匠

体育勲章の意匠は、賞勲法施行令第13条によって詳細に規定されています。勲章は、章と綬からなる正章、襟章と略綬のセットが基本です。さらに、上位2等級である青龍章と猛虎章には、副章が添えられます。

章飾の意匠は、表面中央の円板にあしらわれた凱旋の図から伸びる五稜の白色光線に、月桂冠が重ねられた形状をしています。正章の章には、無窮花（ムグンファ、韓国の国花）の葉冠の鈕が付いており、フランスのレジオンドヌール勲章の意匠と類似点が見られます。

綬の色と線によって等級が区別されます。

青龍章: 大綬は無地（略綬は太線1本）

猛虎章: 橙色地の両端に黄緑線が1本ずつ増える

巨象章: 橙色地の両端に黄緑線が1本ずつ増える

白馬章: 橙色地の両端に黄緑線が1本ずつ増える

麒麟章: 橙色地の両端に黄緑線が1本ずつ増える

正章の佩用方法は等級によって異なり、青龍章は大綬章として右肩から下げて佩用し、猛虎章と巨象章は中綬章として喉元に帯びて佩用します。白馬章と麒麟章は小綬章として左胸にロゼットを付けて佩用します。上位2等級の副章は、いずれも左胸に佩用する星章です。

体育褒章も白馬章・麒麟章と同様にロゼット付きの小綬章ですが、金属部品は銀色で、綬は橙色地の中央に黄緑線が1本入るデザインとなっています。

女性用章飾の統合

かつて青龍章には女性用の章飾が存在し、男性用よりも小さい寸法が規定されていましたが、2015年12月31日の賞勲法施行令改正により、男性用の寸法に統合されました。

参考資料

体育勲章 (체육훈장) - 行政安全部（朝鮮語）
体育褒章 (체육포장) - 行政安全部（朝鮮語）
* 体育勲章 (체육훈장) - 国家記録院（朝鮮語）

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