何度でも新しく生まれる

アルバム『何度でも新しく生まれる』の概要

『何度でも新しく生まれる』は、MONDO GROSSOによる6枚目のオリジナルアルバムで、2017年6月7日にリリースされました。本アルバムは、大沢伸一が手掛けたもので、過去14年ぶりのオリジナル作品となります。これまでの制作スタイルを一新し、スタッフやアーティストとのコラボレーションが強調されているのが特徴です。そのため、非常にパーソナルかつ多彩な音楽を生み出しています。このアルバムは、全ての楽曲が日本語のボーカル曲で構成されており、さまざまなアーティストが参加していることも大きな魅力となっています。

アルバムの制作背景

大沢伸一は、このアルバムを制作するにあたって、音楽の根源的な部分を探求する意欲に駆られたと語っています。これまでの作品でもコラボレーションが行われていましたが、本作では、その力を一層強め、互いに意見を敬意を持って交換しながら進めたと述べています。各アーティストが強い個性を持ち寄り、ひとつの作品にまとめていく過程は、精巧でありながらも感情を伴ったものです。

収録曲の紹介

アルバムは多様なアーティストとのコラボが詰まった内容となっており、楽曲の一つ一つが異なる色合いを持っています。たとえば、オープニングトラックの「TIME」は、シンガー鳥によるボーカルが特徴の曲で、元々は別のアーティスト用に制作されたものです。この曲からアルバムタイトルが由来しています。各曲は新たに生まれ変わることをテーマにしており、リスナーに感動を与えます。

続く「春はトワに目覚める（Ver.2）」は、UAがボーカルをつとめ、ディープ・ハウスの要素が盛り込まれた独特のサウンドを展開しています。この曲は、アルバムの多様性を先取りする形で配置されています。

一方、「ラビリンス（Album Mix）」は、女優満島ひかりのボーカルが乗るバラードで、彼女とのコラボはスタッフの提案から生まれたものです。この曲は、メロディが坦々とした流れの中で変化を見せる楽曲です。

その他にも、乃木坂46の齋藤飛鳥が参加した「惑星タントラ」、大和田慧が歌う「SOLITARY」、二神アンヌの「ERASER」など、多彩なボーカリストが揃っています。特に「応答せよ」では、やくしまるえつこが参加し、それまでとは違った新鮮なアプローチが見られます。

音楽的特徴とメッセージ

MONDO GROSSOの音楽は、ジャンルを超えた形でサウンドが広がり、なおかつアートとしての聴き応えがあります。コラボレーションを通じて、各アーティストが抱えるテーマやメッセージが見事に融合されています。聴き手には、心に響くストーリーが展開しており、楽しむことができるでしょう。

このように『何度でも新しく生まれる』は、複数の才能と創造力が重なり合った結果、誕生した非常に興味深い作品です。リスナーは、その中にさまざまな感情を感じ取ることができ、個々の楽曲が持つメッセージや個性を楽しむことができるでしょう。

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