余正麒

余正麒（よ せいき）

余正麒（1995年6月19日 - ）は、台湾台北市出身の囲碁棋士。5歳で囲碁を始め、10歳で台湾棋院のプロとなる。その後、日本に拠点を移し、関西棋院に所属。八段。

経歴

囲碁好きの父親の影響で幼少期から囲碁に親しみ、2005年に台湾棋院のプロ棋士選抜戦で1位となり、10歳3ヶ月という台湾棋院史上最年少記録で入段。2009年に来日し、張呂祥六段門下で関西棋院に所属。

2013年には、NHK杯テレビ囲碁トーナメントで3回戦に進出。また、本因坊戦リーグ入りを果たす。これは当時の最年少記録（18歳2ヶ月）であり、最低段からのリーグ入り記録でもあった。その後も新人王戦準優勝、天元戦ベスト4など活躍。

2017年、関西棋院第一位決定戦で結城聡第一位に勝利し、自身初のタイトルを獲得。以後、同タイトルを8連覇し、名誉第一位の資格を得る。

2024年、本因坊戦で挑戦者となるも、タイトル獲得はならず。しかし、関西棋院第一位決定戦では8連覇を達成。

主な実績

関西棋院第一位決定戦8連覇（第61 - 68期、名誉第一位有資格）
王座戦挑戦3回（第64・70・71期）
十段戦挑戦2回（第55・60期）
本因坊戦挑戦1回（第79期）
最年少本因坊戦リーグ入り

人物

台湾棋院では史上最年少の棋士であり、台湾の囲碁界から将来を嘱望されている。日本においては、その実力から「令和四天王」と呼ばれることもある。

棋風は、バランスが良く、スケールの大きな攻めが特徴。各棋戦で数多くの挑戦手合、決勝戦に進出しているが、2024年現在、全国棋戦でのタイトル獲得はまだない。

愛称は「あまるくん」。

記録

最低段からのリーグ入り
関西棋院第一位決定戦8連覇

タイトル

関西棋院第一位決定戦 8期（第61 - 68期）

受賞歴

関西棋院賞 最優秀棋士賞 8回
関西棋院賞 利仙(敢闘)賞 1回
関西棋院賞 道玄(殊勳)賞 2回
関西棋院賞 永井(将来性)賞 2回
関西棋院賞 吉田(交流)賞 8回
関西棋院賞 連勝賞 2回
* 関西棋院賞 新人賞 1回

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