保沢紀

保沢紀：日本のテレビ衣装デザイン界のレジェンド

保沢紀（ほざわ おさむ）氏は、1940年生まれの日本の衣装デザイナーです。長年にわたり、数々のテレビ番組の衣装制作に携わり、特にフジテレビの番組で活躍しました。その卓越したデザインセンスと番組への貢献から、業界内外で広く知られています。

経歴とキャリア

栃木県出身の保沢氏は、1959年に栃木県立栃木高等学校を卒業しました。卒業生には、後に各界で成功を収める著名人が多数含まれており、保沢氏自身の高い能力と才能の一端を垣間見ることができます。

東京衣裳に入社後、フジテレビに常駐し、同局の多くの番組で衣装デザインを担当しました。同社はフジテレビだけでなく、東映東京撮影所にも衣装を提供するなど、業界において重要な役割を担っていました。

保沢氏のキャリアの中でも特に注目すべきは、『ものまね王座決定戦』への出演です。1985年7月2日の放送回に審査員として初出演を果たして以降、長年にわたってレギュラー審査員を務めました。審査員としてだけでなく、自らデザインした衣装を身につけた出演者たちによって番組に華やかさを添え、独特の存在感を示しました。

『夕やけニャンニャン』の「アイドルを探せ」コーナーでも審査員を務め、ラメ入りの衣装を自らデザインし着用するなど、番組に積極的に関わっていました。これらの番組での活躍は、保沢氏を「フジテレビ衣裳部の鬼・保沢紀」というニックネームで呼ぶほど、視聴者にも広く知られる存在にしました。

『ものまね王座決定戦』では、当初は他の審査員と同じく1票を有していましたが、後にオスマン・サンコン氏や神山三岬氏らと共同で1票を投じるという体制になる時期もありました。

フジテレビ衣装部

フジテレビの組織図上には「衣裳部」という部署は存在しませんが、テレビスタジオや撮影所には、伝統的に衣装担当者が存在しており、保沢氏が所属していた東京衣裳はその役割を担っていました。

保沢氏が衣装を担当した主な番組

保沢氏のデザインした衣装は、多くの番組で使用されました。その作品リストには、ドラマからバラエティ番組まで、幅広いジャンルが含まれています。以下に、代表的な作品をいくつか挙げます。

ドラマ
『藍の女』（フジテレビ、1979年）
『飢餓海峡』（フジテレビ、1988年）
『渥美清のああ、青春日記』（フジテレビ、1997年）
バラエティ番組
『スターどっきり大作戦』（フジテレビ、1997年）
『超!よしもと新喜劇』（毎日放送制作、TBS系列、1997年-1998年）
『超!コメディ60』（毎日放送制作、TBS系列、1998年）

保沢氏のテレビ出演

審査員としての活動以外にも、保沢氏はいくつかの番組に出演しています。これらは主にフジテレビの番組であり、その多くは保沢氏が衣装を担当した番組と関連性があります。

『ものまね王座決定戦』（フジテレビ）
『夕やけニャンニャン』（フジテレビ、1985年-1987年）
『おニャン子学園危機イッパツ とんだ放課後』（フジテレビ、1986年）
『とんねるずのみなさんのおかげです・日本人また!宇宙へ』（フジテレビ、1990年）

まとめ

保沢紀氏は、日本のテレビ衣装デザイン界において、長年にわたり第一線で活躍したベテランデザイナーです。数々の有名番組に携わり、独特の存在感を放ったその功績は、日本のテレビ史に大きな足跡を残しました。 「衣装の保沢さん」として親しまれ、多くの視聴者から愛された彼の活躍は、今後も語り継がれていくでしょう。

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