保険院

保険院（ほけんいん）

保険院は、昭和13年（1938年）から昭和17年（1942年）まで存在した厚生省の外局です。国民の健康と福祉を支える社会保険制度を管轄しました。

沿革

昭和13年（1938年）1月11日：厚生省の発足に伴い、内務省社会局保険部と逓信省簡易保険局を前身として保険院が設置されました。設置当初は、総務局、社会保険局、簡易保険局、健康保険相談所が置かれました。
昭和13年（1938年）7月：社会保険局に国民健康保険課が新設されました。
昭和14年（1939年）：社会保険局に職員船員保険準備課が設置されました。
昭和15年（1940年）：社会保険局に船員労災保険課が設置され、国民健康保険課は国民保険課に改称されました。また、健康保険相談所は健康保健保険指導所に改組されました。
昭和17年（1942年）：保険院は廃止され、総務局と社会保険局は統合されて保険局となりました。簡易保険局は、移管元である逓信省に再移管されました。

組織（昭和17年廃止時点）

総務局
庶務課
企画課
数理課
施設課
社会保険局
庶務課
監理課
医務課
国民保険課
船員労災保険課
簡易保険局（旧逓信省簡易保険局）
健康保健保険指導所（旧健康保険相談所）

歴代幹部

保険院長官

進藤誠一
樋貝詮三

保険院総務局長

佐藤基
川村秀文
歌田千勝

保険院社会保険局長

清水玄
木村清司
平井章

保険院簡易保険局長

藤川靖
前田穣

参考文献

『厚生省二十年史』厚生問題研究会、1960年

関連項目

軍事保護院
社会保険庁
郵便貯金
* 年金

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