信国一朗

信国一朗氏は、1954年4月2日福岡県に生まれ、報道記者、実業家として日本のメディア業界で重要な役割を果たしました。ラ・サール高等学校、東京大学経済学部を卒業後、1978年4月にTBSに入社しました。

TBSでは、報道局に配属され、社会部記者や報道番組のディレクター、プロデューサーとして活躍しました。1993年にはニュース番組編集長、1994年にはJNNニューヨーク支局長、その後も編集部副部長、編集部長、ニュース番組部長、編集センター長と要職を歴任し、報道部門の中枢を担いました。

2005年、事業本部事業局長に就任してからは、映画製作にも携わるようになり、数々のTBS制作映画の製作総指揮を務めました。その中には、「犬神家の一族」、「おくりびと」、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」など、話題を呼んだ作品も含まれています。

2011年にはTBSホールディングス（TBSHD）・TBSテレビの常務取締役に就任し、2013年4月から翌年3月までは、TBSラジオ&コミュニケーションズ取締役会長も務めました。TBSグループの経営にも深く関与し、メディア事業の発展に貢献しました。

2014年3月31日、TBSテレビ常務取締役、TBSラジオ&コミュニケーションズ取締役会長を任期満了で退任。同年6月27日にはTBSHD取締役も退任しました。しかし、メディア業界での活動は止まることなく、同年6月26日にTBS系列のテレビユー福島社長に就任し、2018年6月27日には同社顧問と緑山スタジオシティ会長に就任しました。

信国氏のキャリアは、報道から経営、そして映画製作まで、メディア業界の多岐にわたる分野に及びます。特に、報道現場での経験と、経営者としての視点を併せ持つ点は、彼の活動を特徴づける要素と言えるでしょう。また、映画製作においては、数々の作品を成功に導き、日本の映画文化の発展にも貢献しました。

彼の同期には、テレビユー山形取締役相談役の湯川哲生氏、元TBS報道局主席解説委員の岩城浩幸氏、映画プロデューサーの永田守氏がいます。特に湯川氏とは、大学時代からの親友であり、TBS入社後も互いに刺激し合う関係だったとされています。

また、信国氏の部下には、金平茂紀氏、吉崎隆氏、播摩卓士氏、貴島誠一郎氏、濱名一哉氏、平野隆氏などがおり、メディア業界の第一線で活躍しています。

ラサール石井氏、小牧次郎氏は、信国氏のラ・サール高校の後輩にあたります。信国氏の幅広い人脈は、その活躍を支える大きな要素の一つと言えるでしょう。

信国氏は、その多岐にわたる経験と知識を生かし、日本のメディア業界の発展に大きく貢献した人物であると言えます。報道、経営、映画製作という、異なる分野での実績は、彼の卓越した能力を物語っています。

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