信州善光寺仲見世通り

信州善光寺仲見世通り

信州善光寺仲見世通りは、長野県長野市にある善光寺の仁王門から山門へと続く参道に位置し、参拝客で賑わう商店街です。約400mの石畳の道沿いには、宿坊、飲食店、土産物店などが立ち並び、善光寺参りの際には欠かせないスポットとなっています。

歴史

中世

仲見世通りの歴史は古く、中世（鎌倉時代）には、すでに大道商人や立売りが店を構え、参拝客に蕎麦やおやきなどを提供していました。この頃から、神社やお寺の門前で栄える商店街は「門前町」として知られるようになります。

江戸時代

江戸時代に入ると、現在の仲見世通りの場所には、もともと善光寺の如来堂（金堂）がありました。しかし、度重なる火災に見舞われたため、1694年に如来堂は境内の北側へ移転。その跡地が空き地となり、そこに商人が集まり始め、次第に賑わうようになりました。当時、善光寺の名物であった「八幡屋唐辛子」の露店や、見世物小屋、居合抜きなども見られたと言われています。しかし、度重なる火災により火の使用が禁じられたため、商品の種類や商売方法に規制が加えられ、商人たちは苦労したとされています。

明治時代

明治維新後、仲見世通りは大きな発展を遂げます。仮設店舗だった店々は常設の商店街へと姿を変え、1873年には「元善町」と改称されました。1888年には長野駅が開業し、善光寺への参拝客が増加したことで、旅館、衣料品店、飲食店、土産物店などがさらに充実し、地域の人々の生活拠点から観光スポットへと変化していきました。日用品から観光商品へと扱う商品も変化し、商店街としての発展を遂げました。

大正時代以降

大正から昭和にかけての戦時下では、参拝客の激減や統制経済の影響により、廃業する店も増え、仲見世通りの商業活動は一時的に衰退しました。しかし、戦後の高度経済成長期には再び参拝客が増加。商店の改装や駐車場の整備も進み、仲見世通りは復興を遂げました。現在では、長野市の観光において中心的な存在となっています。

特徴

仲見世通りには、様々なお店が軒を連ねています。

お土産・お菓子・お酒・お茶: 地元の名産品や伝統的なお菓子、お酒などを扱う店が多数あります。
そば・お食事・喫茶・仕出し: 信州そばをはじめとする食事処や、喫茶店、仕出し料理店などがあります。
美容院・薬局・カメラ: 生活に必要な美容院や薬局、カメラ店なども点在しています。
旅館: 参拝客のための旅館もいくつかあります。
仏具・民芸品: 仏具や民芸品を扱う店も多く、独特な雰囲気を醸し出しています。

アクセス

電車: JR長野駅善光寺口からバスで約10分。「善光寺大門」バス停下車。長野電鉄善光寺下駅からもアクセス可能です。

まとめ

信州善光寺仲見世通りは、歴史と文化が息づく、活気あふれる商店街です。善光寺参りの際には、ぜひ立ち寄って、その魅力を体感してみてください。

店舗一覧

以下は、仲見世通りの主な店舗の一覧です。

お土産・お菓子・お酒・お茶

南屋総本店, すや亀, つち茂物産店, 近藤みやげ店, 柏屋物産展, 松井屋, 信州 里の菓工房, 滝屋本店, 杉養蜂園, 佐藤商店, みよし屋名産店, 市川商店, 喜多屋菓子店, 信州りんご菓子工房BENI₋BENI, 喜多の園

そば・お食事・喫茶・仕出し

長門屋, 門前そば ももとせ, 山城屋, 魚でん, そば処山路, 尾張屋, Zawacc caffe, 丸清, 喫茶中村屋 中村屋吉右衛門, カフェ・テラ, 喜多平

美容院・薬局・カメラ

コマヤ薬局, マツヤカメラ, 青木写真館, 小池美容院, 大石堂写真館, sheep one, 山下写真館

旅館

松屋旅館, いづみや旅館

仏具・民芸品

長生堂, 中澤工芸店, はと笛, 落合仏壇仏具店, 滝文, やなぎ屋, □〇堂, 天山小路 布遊舎, 雨宮仏具店, やまさき

もう一度検索