信州TODAY

信州TODAY

『信州TODAY』（しんしゅうトゥデイ）は、長野県を放送対象地域とするテレビ信州（TSB）が制作・放送していた、平日夕方のローカルワイドニュース番組です。1987年10月19日に放送を開始し、1989年3月31日までのおよそ1年半にわたり放送されました。

番組の誕生とその背景

テレビ信州は、開局当初から日本テレビ系列とテレビ朝日系列のクロスネット局という放送体制をとっていました。この複雑な編成事情から、夕方時間帯のローカルニュース報道には、当初十分な力を注ぐのが難しい状況にありました。1980年10月の開局から約6年間は、夕方のローカルニュースは『TSBニュース』という番組名で放送されていましたが、全国ニュースの直後に放送される、わずか5分から10分程度のミニ番組として放送されるにとどまっていました。

しかし、1986年10月の編成見直しにより、夕方のローカルニュース枠に変化が訪れます。この改編で、『TSBニュース』の放送開始時刻が18時25分に変更され、放送枠が20分間に拡大されました。これにより、夕方のワイドニュースとしての体裁がようやく整えられたのです。

そして、このワイド化の流れを受けた1987年10月の改編において、夕方ローカルニュース番組は新たに『信州TODAY』と命名され、スタートを切りました。これは、従来のミニ番組形式から脱却し、地域に密着したニュースをより深く、広く伝えるための体制強化の一環と言えます。

放送時間

『信州TODAY』の主な放送時間は、平日（月曜日から金曜日）の18時25分から18時45分までの20分間でした。この時間は、1987年10月19日の初回放送から1989年3月31日の最終回まで維持されました。ただし、特別な番組編成が組まれた際には、放送時間が変更されることもあり、早い時間、例えば18時00分から放送されることもありました。

番組の終了とその後

『信州TODAY』は、1989年3月31日をもってその歴史に幕を閉じました。番組の終了後、1989年4月3日からは、それまで19時台に放送されていたテレビ朝日制作の全国ニュース番組『ニュースシャトル』に、テレビ信州のローカルニュース枠が内包されることになりました。

これに伴い、後継番組のタイトルは『TSBニュースシャトル』と改められ、『信州TODAY』で確立された平日夕方のローカルワイドニュースの枠組みは、新たな形で引き継がれることとなりました。

『信州TODAY』は、テレビ信州が開局当初のミニ番組体制から脱却し、クロスネット局という制約の中で夕方ローカルニュースのワイド化を実現した、過渡期における重要な役割を担った番組と言えます。

関連項目

TSBニュース（前身番組）
ニュースシャトル（番組内包の対象となったテレビ朝日制作の全国ニュース）
* TSBニュースシャトル（後継番組）

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