俺たちは天使じゃない (1955年の映画)

映画『俺たちは天使じゃない』について

『俺たちは天使じゃない』（原題：We're No Angels）は、1955年に公開されたアメリカのクライム・コメディ映画です。マイケル・カーティスが監督を務め、ハンフリー・ボガート、アルド・レイ、ピーター・ユスティノフという豪華なキャストが出演しています。

この映画は、フランスの劇作家アルベール・ユッソンの戯曲『La Cuisine Des Anges』（天使の料理）を原作としています。1953年にはブロードウェイで『My Three Angels』というタイトルで舞台化され、その舞台劇を映画化したものです。日本での劇場初公開時のタイトルは『俺達は天使じゃない』でした。

1989年には、ニール・ジョーダン監督、ロバート・デ・ニーロ主演でリメイク版も制作されています。

ストーリー

舞台はデビルズ島。そこから脱獄した3人の囚人、ジョセフ、アルバート、ジュールスは、逃亡中に立ち寄った雑貨店に強盗に入ります。しかし、店の経営状態が深刻な状況であることを知り、同情した彼らは店を手伝うことに。そこから、予期せぬ騒動が次々と巻き起こります。

3人の脱獄囚は、それぞれの個性と持ち前の機転で、店の経営を立て直そうと奮闘します。その過程で、店主一家や周りの人々との間に、コミカルでありながらも心温まる交流が生まれていきます。彼らの過去や、善と悪の間で揺れ動く心情も描かれ、観る者を魅了するストーリー展開となっています。

登場人物

脱獄囚
ジョセフ: ハンフリー・ボガート - 冷静で頭の切れるリーダー格。
アルバート: アルド・レイ - 力持ちで少し抜けたところがある。
ジュールス: ピーター・ユスティノフ - 陽気で愛嬌のあるキャラクター。

雑貨屋一家
フェリックス: レオ・G・キャロル - お人好しの雑貨屋の店主。
アメリー: ジョーン・ベネット - フェリックスの妻。
イザベル: グロリア・タルボット - フェリックスとアメリーの娘。

その他
アンドレ: ベイジル・ラスボーン - フェリックスの従兄で店のオーナー。パリから店の帳簿を調べに来る。
ポール: ジョン・ベア - アンドレの甥で、イザベルと恋仲。

キャスト

ハンフリー・ボガート、アルド・レイ、ピーター・ユスティノフなどの実力派俳優たちが、それぞれのキャラクターを魅力的に演じています。彼らの名演は、映画の面白さをさらに引き立てています。

作品の魅力

『俺たちは天使じゃない』は、クライムコメディでありながら、人間ドラマとしての要素も兼ね備えた作品です。脱獄囚たちが、次第に心を開き、他人を助けるようになる姿は、観る者の心を温かくします。また、ユーモラスな展開や、個性的なキャラクターたちのやり取りは、観客を飽きさせません。

1955年版と1989年版、どちらもそれぞれの魅力がありますが、1955年版は、ハンフリー・ボガートのコミカルな演技が見どころの一つと言えるでしょう。

関連情報

関連項目
俺たちは天使じゃない (1989年の映画)
外部リンク
俺たちは天使じゃない - allcinema
俺達は天使じゃない - KINENOTE
We're No Angels - オールムービー（英語）
We're No Angels - IMDb（英語）
We're No Angels - TCM Movie Database（英語）
* We're No Angels - Rotten Tomatoes（英語）

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