俺たちは天使だ!

俺たちは天使だ!

『俺たちは天使だ!』は、1979年の4月から11月まで放送されたテレビドラマで、東宝と日本テレビが共同制作した作品です。本作は全20話にわたり、毎週日曜日の夜8時から放送されました。ストーリーは、金銭的に困窮している麻生探偵事務所の5人が、一攫千金を狙って様々な依頼に挑む様子を描いています。

内容の概要

主演は沖雅也で、彼は以前はシリアスな役柄で知られていましたが、本作ではコメディの要素を取り入れた役を演じました。このドラマは、『太陽にほえろ!』の人気を受けて制作され、沖の名演技により多くの視聴者の心を掴みました。また、放送前には『姿三四郎』という作品があった流れで、制作が行われていました。

制作陣は当初、三好徹の小説を基にした時代劇を計画していましたが、放送直前に「時代劇は視聴率が取れない」との理由で企画が現代劇に変更されました。この変更により、俳優陣は既にスケジュールを押さえていたため、急ぎ現代劇の内容に仕上げる必要がありました。

演出と撮影

台本に書かれていたセリフの多くが、アドリブによって変更されたり、出演者たちが「視聴者が笑うことを目指す」姿勢で臨んだりしました。特にオープニングシーンは監督の木下亮によって特に工夫が施され、視聴者の期待を集める要素となりました。

物語に度々登場する「アジサンド」という食べ物は、貧乏な探偵が食べることができる料理として考案されたもので、興味深い設定の一つです。

キャスト

麻生探偵事務所の主要キャストには、沖雅也のほか、多岐川裕美、渡辺篤史、柴田恭兵、神田正輝が名を連ねています。探偵事務所は麻生を中心に、各自異なる個性を持ち寄って、多彩なストーリー展開を生んでいます。

麻生役の沖は探偵としての鋭い直感を持ち、ボクシングや空手も得意。また、独自の武器として赤いブーメランを使用します。彼の周囲には、秘書的役割を果たす悠子や、自動車整備工の志向を持つナビ、都会的なダンスを得意とするダーツ、テレビ局で働くジュンがいます。それぞれのキャラクターが個性的で、ストーリーにユーモアを加えています。

音楽とメディア

音楽もこのドラマの特徴の一つで、主題歌やサウンドトラックは多くのファンに愛され、後にCDとして発売されました。また、劇中の音楽は、他の日本テレビの作品にも流用されていることがあります。

続編とその後

本作の人気を反映して、30年後を舞台とした続編『俺たちは天使だ! NO ANGEL NO LUCK』が製作され、放送されました。この続編もファンの心を引きつけ、後世に受け継がれています。

『俺たちは天使だ!』はそのユニークなストーリー展開とキャラクターたちの個性によって、多くの視聴者に親しまれ、現在でも語り継がれる作品としての地位を確立しています。

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