俺の

俺の株式会社について

俺の株式会社は、東京都中央区に本社を構え、飲食店チェーンを展開する外食産業企業です。同社は、ブックオフコーポレーションの創業者である坂本孝氏が、2009年に設立したバリュークリエイト株式会社を前身としています。当初は串焼き店を運営していましたが、2011年に新橋にオープンした「俺のイタリアン」が人気を博し、これを機に「俺のフレンチ」など、「俺の」ブランドを冠した様々な業態の飲食店を展開するようになりました。

急成長と店舗展開

「俺の」シリーズは、一流レストラン出身の料理人を採用し、高級食材を使いながらも、リーズナブルな価格で料理を提供することを特徴としています。初期には立食形式を採用することで、顧客の収容数を増やし、回転率を向上させることで低価格を実現していました。このビジネスモデルにより、2013年から2014年にかけて急成長を遂げ、売上高を大幅に伸ばしました。しかし、2015年には経営幹部の相次ぐ辞任があり、経営体制に変化が生じました。

2016年7月時点で、「俺の」シリーズは34店舗（うち海外3店舗）、その他3店舗の計37店舗を展開しています。特に銀座地区への集中出店が目立ち、銀座8丁目だけで8店舗を構えるなど、都心部での存在感を示しました。同年11月には、創業の地である新橋本店を閉店し、新たに恵比寿に「俺のベーカリー＆カフェ」をオープンするなど、新たな展開もみられました。また、今後のニューヨーク進出も視野に入れているなど、海外展開への意欲も示しています。

「俺の」シリーズの特徴

「俺の」シリーズは、以下の点が特徴です。

高級食材をリーズナブルな価格で提供: 一流の料理人が腕を振るい、高級食材を使用しながらも、低価格で料理を提供しています。
高回転率: かつては立食形式をメインとすることで、顧客の回転率を高め、低価格での提供を可能にしていました。現在は全席着席スタイルとなっています。
高い原価率: ドリンク（特に酒類）を安く仕入れることで、俺のイタリアンでは原価率40％以上、俺のフレンチでは60％以上（一部100％超えの商品も）という、飲食業界では異例の原価率を実現しています。

多様な店舗ブランド

「俺の」シリーズには、以下のような様々な業態があります。

俺のイタリアン
俺のフレンチ
俺のスパニッシュ
俺の焼肉
俺の焼き鳥
俺の割烹
俺の天ぷらバル
そば 俺のだし
おでん 俺のだし
俺のBakery
俺の揚子江（閉店）

また、「俺の」シリーズ以外にも、以下の店舗ブランドを運営しています。

銀座しまだ（和食）
銀座おかもと（懐石料理）（閉店）
* 銀座ときとう（うなぎ）（閉店）

これらの店舗は、各店の料理長の名字を店名に冠していることも特徴です。

まとめ

俺の株式会社は、独自のビジネスモデルと多岐にわたる店舗ブランド展開で、外食産業において注目を集めてきました。現在は、立食形式の店舗はなくなりましたが、高級食材をリーズナブルな価格で提供するというコンセプトは変わらず、多くの顧客に支持されています。今後の海外展開を含め、その動向が注目されます。

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