俺はおまわり君

テレビドラマ『俺はおまわり君』の概要

ドラマ『俺はおまわり君』は、1981年2月4日から同年9月16日までの間、日本テレビなどで毎週水曜日の夜8時から放映されていました。この作品は、東京近郊に位置する新妻署の四丁目派出所で働く巡査長・岡一二三の奮闘と成長を描いた青春ドラマです。時には部下や周囲の人々に振り回されながらも、彼は様々な事件を通じて人々の心に触れていき、その中で自身の成長を促していく姿が特徴的です。

ストーリーの特徴

このドラマの一つの魅力は、各話のエンディングに日記を書く岡の姿が描かれる点です。彼の日記は必ず5・7・5の形で句が締められ、毎回のサブタイトルに関連する一句が添えられています。このユニークな形式は、視聴者にとって印象的な要素に仕上げられており、それぞれの回のテーマや感情を巧みに反映させています。

主なキャスト

主要キャラクターには、岡一二三を演じる中村雅俊がいます。彼は巡査長で、柔道二段を取得していますが、女性に対しては少し苦手な一面を持っています。そのほか、彼の部下たちも個性的です。楽天的な性格の小玉直純（渡辺篤史）、派出所の電話を私用に使う西田吉之助（森川正太）、昼食が楽しみの山野義助（山谷初男）など、個性的なキャラクターが揃っています。

下宿先では、水野源三郎（伴淳三郎）とその娘で警察官の水野美子（和田アキ子）、美子の妹である水野律子（あべ静江）も重要な役どころです。美子は巡査部長として柔道三段、剣道四段の資格を持ち、姉妹でそれぞれの人生を歩んでいく様子が描かれます。

スタッフと制作背景

ドラマの企画は岡田晋吉が手がけ、プロデューサーには中村良男、奈良邦彦、松岡明の名前が挙げられています。また、撮影には野口幸三郎が関わっており、サウンドトラックを作曲した大谷和夫の音楽も印象的です。主題歌「表通りは欅通り」は中村雅俊によって歌われ、物語の雰囲気を引き立てています。

漫画版と放送当時の人気

放送当時、日本テレビからは漫画版も発売され、立木じゅんによる全2巻がリリースされました。このように、その人気は放送メディアを超えて、様々な形で広がっていきました。

『俺はおまわり君』は、警察官の青春や人情に満ちたエピソードを通じて、視聴者にさまざまな感情を呼び起こす作品として記憶されています。

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