倉吉線鉄道記念館

倉吉線鉄道記念館（くらよしせんてつどうきねんかん）

倉吉線鉄道記念館は、鳥取県倉吉市にある魅力的な鉄道の保存展示施設です。この記念館は、かつて地域で利用されていた倉吉軽便鉄道の歴史を物語っています。1912年に開通し、1985年に廃線となった国鉄の倉吉線は、私たちの記憶に残る重要な交通手段でした。その廃線跡を利用して整備された「緑の彫刻プロムナード」の一部に、この記念館は位置しています。

館内には、当時の鉄道の写真や資料が展示されており、来訪者は昔の情景を思い起こしながら、鉄道の歴史に触れることができます。展示の中には、具体的に動力として使われた貨車移動用のディーゼル機関車が含まれており、当時の運行の様子を感じさせてくれます。

特筆すべきは、館のすぐ隣に屋外展示されているC11 75という蒸気機関車です。この貴重な車両は、もともと福知山線で活躍していたもので、静態保存されており、鉄道ファンや訪問者にとっては必見のアイテムです。

また、記念館のユニークな点には、展示された電飾が利用者によって点灯される仕組みがあります。これにより、来館者が自身で体験する楽しさを味わえるよう工夫されています。

主な展示内容

記念館内では以下のような展示が行われています。

• - 記念ヘッドマーク：倉吉高校の甲子園出場を記念するものを含み、さまざまな散発的なイベントを象徴するマークの数々。
• - 貨車移動用ディーゼル機関車：実際に使用されていた機関車を間近に見ることができ、その迫力を実感できます。
• - C11 75：屋外にて長年の時を経た蒸気機関車を静態保存。これに触れることで、鉄道の歴史を直に感じることができるでしょう。

施設概要

倉吉線鉄道記念館は木造の平屋建てで、建築面積は99.8平方メートル、敷地面積は722平方メートルとなっています。開館日は1991年4月1日で、以来年中無休で運営されています。開館時間は午前9時から午後5時までとされており、訪れる際には是非この時間に合わせて計画を立てることをお勧めします。

利用情報

• - 所在地: 〒682-0887 鳥取県倉吉市明治町1012-7
• - アクセス: 山陰本線（JR西日本）倉吉駅からバスで約12分。日本交通・日ノ丸バスの市内線西倉吉方面行きに乗り、「赤瓦・白壁土蔵」で下車した後、徒歩3分ほどで到着します。

周辺の見どころ

記念館の近くには、打吹玉川という重要伝統的建造物群保存地区や、美しい打吹公園があります。訪問の際は、歴史ある場所を巡る散策も楽しんでみてはいかがでしょうか。倉吉線鉄道記念館は、鉄道の歴史を学びながら、地域の魅力にも触れ合える絶好のスポットです。

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