備前堀 (茨城県)

備前堀（びぜんぼり）

備前堀は、茨城県水戸市を流れる用水路で、桜川から取水し、涸沼川へと注ぎます。別名「伊奈堀」とも呼ばれ、水戸の農業を支える重要な役割を担っています。

概要

備前堀は、水戸市柳提橋付近の柳提水門から桜川の水を取り入れ、最初は南へ、その後南東へと流路を変え、国道51号線に沿って涸沼川まで流れます。主な役割は農業用水の供給ですが、千波湖の氾濫対策という側面も持ち合わせています。1996年には、水戸市民の投票によって「新水戸八景」の一つに選ばれ、市民に親しまれる存在となっています。また、水戸市中心部では、沿道の景観整備も進められています。

流路と支流

備前堀は、桜川から取水された後、水戸市内を南東方向に流れ、涸沼川へと合流します。主な支流として、水戸市浜田から那珂川方面へ流れる新川があります。また、その他にも農業用水路が複雑に分岐しています。

歴史

備前堀は、1610年に徳川頼房が千波湖の治水と周辺の農業用水確保のために、当時の関東郡代であった伊奈備前守忠次に命じて築かれました。工事の奉行は平戸大膳が務めました。備前堀という名称は、伊奈備前守忠次の名に由来します。正確な記録は残っていませんが、完成までに1年以上を要したと推測されています。

橋梁

備前堀には、数多くの橋が架かっています。主な橋は以下の通りです。

伊奈橋（国道51号）
荒神橋
銷魂橋（茨城県道180号長岡水戸線）
道明橋（市道）- 橋上には伊奈備前守忠次の像が設置されています。
三又橋（市道）
学びの橋
金剛橋
旧常陸山橋
常陸山橋（市道）
（橋）（国道6号水戸バイパス）
(橋)（国道51号）- 2回交差
（橋）（北関東自動車道）
(橋)（茨城県道40号内原塩崎線）
（橋）（国道51号）

関連項目

日本の[[用水路一覧]]
疏水百選

外部リンク

* 水戸市観光協会

もう一度検索