働くおっさん人形

『働くおっさん人形』とは

『働くおっさん人形』は、2002年10月から2003年5月にかけてフジテレビで放送されたバラエティ番組です。日曜日の早朝という時間帯にも関わらず、その斬新な企画と松本人志の独特な視点が話題を呼びました。番組は、松本が一般人のおじさんたちにインタビューを行うというシンプルな構成ですが、そこから浮かび上がる人間模様が視聴者の心を捉えました。

番組内容

番組のメイン企画は、松本人志が別室から素人のおじさんたちにインタビューを行うというものです。当初はドキュメンタリーのような雰囲気でしたが、回を重ねるごとに松本がおじさんたちの言動に苦笑する場面が挿入されるなど、バラエティ色が強まっていきました。松本は、ゲストのおじさんの顔がプリントされたTシャツを着用して番組に臨み、そのシュールな演出も番組の魅力の一つでした。

DVDのジャケットは、松本自身が「ただのAV」と語るように、アダルトビデオのようなデザインで、これも話題となりました。特に、初回に登場した野見隆明さんの回は、実際にはスタッフがインタビューを行い、後から松本の声を吹き込んだという裏話もあります。

出演者

番組には、毎月異なるおじさんがゲストとして登場しました。

インタビュアー: 松本人志
月別のおっさんゲスト:
10月: 野見隆明
11月: 吉田秀雄
12月: 中野正次
1月: 福田浩司
2月: 青柳肇

続編『働くおっさん劇場』

『働くおっさん人形』の終了後、2006年10月から2007年3月には、続編となる『働くおっさん劇場』が放送されました。この番組では、『働くおっさん人形』に出演したおじさんたちがレギュラーとして再登場し、さらに新メンバーも加わりました。

レギュラー:
野見隆明
吉田秀雄
福田浩司
青柳肇
浅見さん（2007年2月27日より参加）

※中野正次は、体調不良のため出演を見合わせた。

スタッフ

番組は、低予算ながらもスタッフの熱意によって制作されました。1回あたりの制作費は50万円で、松本のギャラも含めた金額です。

企画: 松本人志
構成: 高須光聖、渡辺鐘
カメラ: 遠山康之
音声: 片山勇
編集: 浜野元久
ＭＡ: 吉田肇
音響効果: 志田博英、高田智彰
ＴＫ: 菅原洋子
メイク: 竹内美紀代（TEES）
編成: 志方聡（フジテレビ）
ＡＤ: 高畑正和
ＡＰ: 伊藤潔（吉本興業）
プロデューサー: 三竿玲子、佐々木将（フジテレビ）、岡本昭彦（吉本興業）
チーフプロデューサー: 清水宏泰（フジテレビ）
演出: 伊藤征章（フジテレビ）
協力: ニユーテレス、IMAGICA、フジアール
制作: フジテレビ、吉本興業

関連番組

モーニングビッグ対談
働くおっさん劇場

関連人物

* 松本人志

『働くおっさん人形』は、斬新な企画と松本人志の独特な視点、そして出演者たちの個性によって、深夜帯にも関わらず多くの視聴者から支持されました。その人気はDVD化や続編の制作にも繋がっています。この番組は、バラエティ番組の新たな可能性を示唆した作品と言えるでしょう。

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