儒城区

大田広域市 儒城区

儒城区は、大田広域市の北西部に位置し、温泉と科学技術が調和した独特の区です。西には鶏龍山がそびえ、北には錦江が流れ、東には甲川が区の境界を形成しています。この地理的な特徴が、儒城区の自然と都市が融合した景観を作り出しています。

地理

儒城区の地形は、西部の山地から東部の平野へと変化しています。区の中央部には儒城温泉街があり、そこからやや北東に離れた場所に区庁や忠南大学校といった主要施設が集まっています。甲川を挟んで東側には大徳区と西区が、北の錦江の対岸には忠清北道清州市が位置しています。また、北西には世宗特別自治市、南西には鶏龍市と論山市が隣接しています。

歴史

儒城区の歴史は古く、百済時代にはすでに儒城温泉が発見されていたという伝承があります。日本統治時代には温泉観光地としての開発が進み、現在の温泉街の基礎が築かれました。1983年に大田市に編入され、1993年には大田国際博覧会が開催されるなど、科学技術の研究、教育、産業化の中心都市としての開発が加速しました。

年表

百済時代: 雨述郡奴斯只県が設置。
統一新羅時代: 比豊郡儒城県が設置。
高麗時代: 懐徳県に所属。
李氏朝鮮時代: 忠清道懐徳郡に所属。
1914年: 行政区域改編により大田郡が設置され、儒城面となる。
1935年: 大田邑が大田府に昇格。残る大田郡は大徳郡に名称変更、儒城面は大徳郡に所属。
1973年: 大徳郡儒城面が儒城邑に昇格。
1983年: 大徳郡儒城邑が大田市中区に編入、中区儒城出張所が設置。
1984年: 儒城出張所が大田市直轄の出張所に昇格。
1987年: 大徳郡鎮岑面鶏山里を儒城出張所管内に編入。
1988年: 大田市西区設置に伴い、西区に編入。
1989年: 大田市が直轄市に昇格。西区から31の洞が分離し、儒城区が新設。忠清南道大徳郡九則面・炭洞面および鎮岑面の一部も編入。
1994年: 観光特区に指定。
1995年: 大田直轄市が大田広域市になる（大田広域市儒城区）。

行政

儒城区は13の行政洞と53の法定洞で構成されています。

警察

大田儒城警察署

交通

高速道路

湖南高速道路支線: 儒城IC - 北大田IC
大田南部循環高速道路

鉄道

大田都市鉄道1号線: 甲川駅 - 儒城温泉駅 - 九岩駅 - 顕忠院駅 - ワールドカップ競技場駅 - 老隠駅 - 智足駅 - 盤石駅
甲川駅は西区に位置しますが、儒城区との境界にあります。

教育

儒城区は、数多くの教育機関が集まる学術都市としての側面も持っています。

忠南大学校
ハンバッ大学校
韓国科学技術院 (KAIST)
韓国情報通信大学校
浸礼神学大学校
大徳大学
陸軍大学
海軍大学
空軍大学
国軍看護士官学校

観光

儒城温泉: 古くから知られる温泉地で、多くの観光客が訪れます。

施設

大田ワールドカップ競技場: 2002 FIFAワールドカップの会場の一つ。
国立中央科学館: 韓国最大の科学博物館。
大田市民天文台: 天文観測施設。
大田教育科学研究院: 教育に関する研究機関。
エクスポ科学公園: 大田国際博覧会の跡地を利用した公園。
韓国地質博物館: 地質に関する展示を行う博物館。
貨幣博物館: 韓国の貨幣に関する博物館。
国立大田顕忠院: 戦没者や殉職者を祀る国立墓地。

姉妹都市

国内

なし

国外

大連市西崗区（中華人民共和国遼寧省）: 1997年9月7日に姉妹都市提携を締結。

外部リンク

儒城区庁公式サイト (朝鮮語)
儒城区庁公式サイト (日本語)

もう一度検索