元興寺町

元興寺町 (がんごうじちょう)

元興寺町は、奈良県奈良市の中央部に位置する地区です。かつて元興寺の南大門、花園院があった場所とされ、現在は閑静な住宅地となっています。

地理

奈良市街地の中心部に位置し、北は芝新屋町・西新屋町、南は井上町、東は納院町・薬師堂町・築地之内町と隣接しています。地区内を東西に飛鳥川が流れ、自然豊かな景観を形成しています。

地名の由来

地名の由来は、かつてこの地が元興寺の境内であり、講堂や僧房などの旧跡が残っていたことに由来します。元興寺は古代の重要な寺院であり、この地の歴史を物語っています。

歴史

江戸時代には、奈良町の南部に位置する街区として、鍋屋、油屋、薬屋、酒屋、米屋など様々な商店が立ち並び、問屋街として繁栄しました。しかし、近鉄奈良駅の開設や東向商店街の発展に伴い、次第に衰退し、現在の住宅地へと姿を変えました。往時の賑わいは薄れましたが、町並みには歴史的な面影が残っています。

施設

奈良元興寺郵便局: 地域住民の生活を支える郵便局です。
重要文化財 藤岡家住宅: 江戸時代の町家建築を今に伝える貴重な文化財です。当時の面影を残す建物を見学できます。
白山神社: 地域の氏神様として信仰を集める神社です。

学区

奈良市立済美小学校、奈良市立飛鳥中学校の学区に属します。

交通

近鉄奈良駅から徒歩約15分です。

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 29 奈良県』角川書店、1990年 ISBN 4-04-001290-9
山田熊夫（1976）『奈良町風土記　正編』豊住書店

関連項目

ならまち

外部リンク

* (関連する外部リンクがあれば記述)

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