西新屋町

西新屋町（にしのしんやちょう）

西新屋町は、奈良県奈良市の中心市街地に位置する地区です。古都奈良の風情を色濃く残す「ならまち」の一部であり、歴史と文化が息づく場所として知られています。

概要

西新屋町は、元興寺周辺の古い街並みを保存しており、その一角には奈良町資料館があります。地区の南西端には真言律宗の小塔院があり、元興寺極楽坊境内・元興寺小塔院跡は国の史跡に指定されています。また、地区の南端には、古くから地域住民に親しまれている率川神社が鎮座しています。

地理的には、北は中新屋町・高御門町、西は高御門町・鳴川町、東は芝新屋町・中新屋町と隣接しています。

歴史

江戸時代、西新屋町は奈良町の南部に位置し、芝新屋町の西、高御門の東にありました。この地は元々、元興寺小塔院の敷地でしたが、焼失後に人家が進出したと伝えられています。地名の由来は、「新在家」または「新町」を意味するとされています。

施設

西新屋町には、歴史や文化に触れることができる様々な施設があります。

奈良町資料館: 奈良町の歴史や文化に関する資料を展示しています。
吉祥堂: 詳細不明
庚申堂: 地域の人々によって大切に守られてきた庚申信仰の場です。
小塔院跡: 現在も寺院として機能しており、国の史跡に指定されています。
時の資料館: 詳細不明
率川神社: 長屋門が特徴的な神社で、率川神社の分霊社である祠があります。

学区

西新屋町は、奈良市立済美小学校および奈良市立春日中学校の学区に属します。

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 29 奈良県』角川書店、1990年 ISBN 4-04-001290-9

関連項目

奈良市
ならまち
元興寺

西新屋町は、歴史的な景観と現代の生活が調和した、魅力あふれる地区です。奈良を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

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