光松寺

光松寺：歴史と信仰が息づく高槻の古刹

大阪府高槻市大手町に佇む光松寺は、西山浄土宗に属する由緒ある寺院です。霊瑞山と号し、阿弥陀如来を本尊として祀っています。創建の正確な時期は分かっていませんが、寺伝によれば、良元という人物が建てた草庵が起源と伝えられています。

当初は高槻城内にあったとされますが、永禄年間（1558～1569年）に高山右近が高槻城を改築した際に、現在の地へと移転しました。この移転を機に、光明寺から顕空登順上人を迎え、開山として寺を再興したとされています。

顕空登順上人は本堂を建立し、その後、庫裡、観音堂、鐘楼堂、客殿、玄関、土蔵などが順次増築されました。境内は、長い歴史の中で幾度となく改修や増築が繰り返され、現在の落ち着いたたたずまいを形成しています。

光松寺の歴史は、高槻の地の変遷と深く関わっています。高山右近ゆかりの地として、その歴史的背景からも注目に値する寺院と言えるでしょう。

1995年（平成7年）に発生した阪神・淡路大震災では、光松寺も大きな被害を受けました。しかし、地域の人々の尽力により、本堂は1998年（平成10年）に修復され、再び人々の信仰を集める場として甦りました。この震災からの復興は、光松寺の強さと、地域社会との深い結びつきを象徴する出来事と言えるでしょう。

光松寺では、年間を通して様々な仏教行事が営まれています。

1月1日：修正会
1月25日：御忌会
2月15日：涅槃会
3月：彼岸会
4月8日：降誕会
7月15日：盂蘭盆会
8月24日：地蔵盆
9月：彼岸会
10月6日～10月15日：十夜会
12月8日：成道会
12月31日：除夜の鐘

これらの行事は、地域住民にとって重要な行事であり、光松寺が地域社会の中心的な存在であることを示しています。

光松寺の周辺には、本行寺や理安寺といった他の寺院、そして野見神社などがあり、歴史的な建造物や自然豊かな環境に恵まれたエリアとなっています。これらの史跡を巡ることで、高槻の歴史と文化をより深く理解することができます。

光松寺へのアクセスは、JR高槻駅または阪急高槻市駅から徒歩圏内です。JR高槻駅から徒歩15分、阪急高槻市駅から徒歩5分と、公共交通機関を利用したアクセスも良好です。

光松寺は、歴史と信仰が息づく高槻の貴重な文化遺産です。静寂に包まれた境内には、歴史の重みと、人々の祈りが感じられます。高槻を訪れた際は、ぜひ光松寺に足を運んで、その歴史と文化に触れてみてください。

アクセス情報

住所：〒569-0078　大阪府高槻市大手町2-47
交通手段：JR高槻駅より徒歩15分、阪急高槻市駅より徒歩5分

関連リンク

光松寺HP（公式サイト）
* 光松寺<こうしょうじ>（高槻市観光サイト）

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