光洋薬品

光洋薬品株式会社について

光洋薬品株式会社（こうようやくひん）は、かつて日本に存在した医薬品・衛生材料・化粧品の卸売業を主な事業とする企業です。現在はスズケングループの「株式会社サンキ」として業務を続けています。企業の本社は広島にあり、広島県内では医薬品卸売の売り上げにおいて2位の実績を誇っていました。

大株主の構成

光洋薬品の大株主には、日野健三、宅味靖夫、田辺製薬、宅味載雄、三谷博雄などが名を連ねており、これらの株主は会社の運営や方針に大きな影響を与える存在でした。

企業の沿革

光洋薬品の歴史は1879年（明治12年）にさかのぼります。この年、広島市に「日野薬品」の基礎が築かれ、その後1910年（明治43年）には府中市に「宅味薬品」の基礎が設立されました。1965年（昭和40年）11月には、日野薬品と宅味薬品が合併し、光洋薬品株式会社が誕生しました。

合併後、広島を中心に6つの営業拠点を開設し、広島営業所、福山営業所、呉営業所、府中営業所、岡山営業所、岩国営業所が設けられました。さらに1967年（昭和42年）には尾道営業所、1968年（昭和43年）には山口県の「三谷薬品株式会社」から医薬品の卸部門の営業権を譲り受け、徳山営業所、防府営業所、宇部営業所、下関営業所の4つの拠点を新たに築きました。そして1969年には三次営業所を開設し、広島県内の営業網をさらに拡大しました。

1970年には本社を広島市南区宇品海岸へ移転し、1981年には「株式会社ホクヨー」の萩支店と下関支店の営業権を譲受し、萩営業所も新設されました。こうして光洋薬品は様々な地域に拠点を持つ企業へと成長していきました。1987年4月には、本社を鳥取県米子市に置く「株式会社サンキ（旧）」を吸収合併し、社名を「株式会社サンキ」に変更しました。

営業所の分布

光洋薬品は広島県内では広島市、福山市、呉市、三次市、尾道市に拠点を構え、山口県においては防府市、宇部市、山口市、岩国市、下関市、萩市、徳山市に営業所を持ち、岡山県にも岡山市に営業拠点を置いています。

主な取引先

光洋薬品は業界内での強力なネットワークを築いており、主な取引先には田辺製薬、山之内製薬（現・アステラス製薬）、藤沢薬品工業（現・アステラス製薬）、エーザイ、第一製薬（現・第一三共）、中外製薬、小野薬品工業、萬有製薬、大日本住友製薬、ファイザーなどがあります。これらの企業との取引により、光洋薬品は多彩な商品ラインアップを実現し、医療業界に貢献してきました。

光洋薬品の成り立ちや成長の過程、営業所の分布、取引先の情報などは、今もなお医薬品業界において重要な要素であり、この企業の歴史は広島の地域経済にも密接に関わっています。

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